2020年9月12日

血糖値への影響や働きを理解して、毎日の食事に「納豆」を取り入れましょう。

健康食品の代表格とも言える納豆ですが、糖尿病に対しての影響はどうでしょうか? 今回は納豆の血糖値への影響や働きをご紹介します。

日本ならではの食材「納豆」の豊富な栄養素

「大豆は畑の肉」と言われているのは、ご存知ですよね。

それは蛋白質のアミノ酸の構成が動物性蛋白質と似ているのでからなのです。

その大豆を発酵させた納豆には、植物性タンパク質、カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンBなどが豊富に含まれています。

特に蛋白質が多く含まれており、100グラム中に16~17%も含まれているんです。

この納豆菌(ナットウキナーゼ)は、稲ワラに多く棲みついている細菌で、ビタミンB2の含有量は煮大豆の10倍は超えると言われています。

納豆菌(ナットウキナーゼ)の力で、色々な酵素が作り出されるのです。

納豆のネバネバ主成分であるグルタミン酸ポリペピチドは、アミノ酸の一種であるグルタミン酸や、糖質のフラクタンなどで構成されています。

アミノ酸は、うま味成分の本体のひとつで、納豆特有のうま味を感じるのは、納豆菌が作るグルタミン酸ポリペプチドの効果です。

また、納豆に含まれているアミノ酸の一種であるグルタミン酸には、脳の機能を向上させる働きがあるといわれています。

納豆の血糖値への影響は?

納豆および大豆が健常成人の食後血糖値に及ぼす影響を確認した、ミツカンによる研究結果があります。

この研究内容は、
(1)米飯食のみ(米飯150g)
(2)納豆食(米飯150g、納豆45g、タレ6g)
(3)大豆食(米飯150g、蒸煮大豆45g、納豆と同じタレ6g)
と被験者を3群に分けて、食後2時間の間に複数回採血をし、血糖値の変化を測定するというものです。

結果は、食後2時間後の血糖値に大きな差はないのですが、その間の血糖値の上昇の仕方に大きな差が出たというものでした。
大豆食は、食後60分以内では米飯食より高い血糖値が出たのですが、納豆食では同じ量の米飯に納豆をプラスした分、全体の食事量は増えているにもかかわらず、米飯食に比べ血糖値が常に低い値であり、特に食後60分での差が大きく、血糖値が抑制されていることが確認されました。

合併症にも力を発揮する納豆

糖尿病はさまざまな合併症を引き起こすものですが、その多くは血中の糖濃度が高くなってしまう「高血糖状態」によって血管へダメージをあたえてしまうことが原因となっています。

しかし、納豆には血管を保護し強くする働きがあるレシチンと、血管を若返らせる働きのあるサポニンという成分が含まれているため、糖尿病合併症を抑える効果があるのです。

不飽和脂肪酸・食物繊維も豊富

たんぱく質は肉類、肉加工品、卵からの摂取が多くなりがちですが、これらには飽和脂肪酸という脂質が含まれているため、摂り過ぎてしまうとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)などが血中の脂質濃度を高めてしまうため注意が必要です。

一方で納豆には、中性脂肪を下げ、血液をサラサラにする作用がある不飽和脂肪酸が含まれているため、良質なたんぱく質を摂取することができます。
さらに納豆菌が増殖することで、よりビタミンB群の含有量も増え、不足しがちなカルシウムや食物繊維も同時に摂ることができるのです。

まとめ

納豆は栄養素の豊富さはもちろんのこと、その栄養素が糖尿病、さらには生活習慣病全般の予防や改善にも働きかけてくれる大変優秀な健康食品と言えます。
健康な生活を送れるように、日々の食生活に上手に納豆を取り入れてみてくださいね。

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