糖尿病でもお菓子が食べたい!どんなお菓子なら食べてもOKなの?

糖尿病ではお菓子を楽しめないかというとそうではないんです!手軽にコンビニやスーパーなど市販で買えるお菓子もあれば、手作りできるお菓子もあります。いくつか糖尿病の方でも大丈夫なものをピックアップしました。でも食べ過ぎはだめですよ。

ほっとひといきつけるお菓子の時間は、毎日の生活のなかでも大事にしたい時間ですね。
食事に制限があると、お菓子は楽しめないのか?というと、そうではないんです!
選ぶものに気を配れば、糖尿病だって楽しくお菓子タイムをすごすことができます。そして身近なコンビニやスーパーなど市販で買えるものでもオッケーなのです。

では、どういうものを選べばいいのでしょうか?
選ぶ際に気をつけるポイントと、実際にどんな商品のお菓子があるのか
ご紹介していきます!

糖尿病のお菓子選びのポイント(1)低糖質

食事をすると血糖値が上昇するのは、糖質をとるからです。以前は、たんぱく質や脂質も食後血糖値を上げると考えられていましたが、最近の研究では、タンパク質や脂質は、食後血糖値をほとんど上げないことがあきらかになりました。つまり、糖質だけを控えれば食後血糖値を上げずに済むのです。

糖尿病のお菓子選びのポイント(2)低GI

GIは、グリセミック・インデックスの略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。つまり、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取2時間までに血液中に入る糖質の量を計ったものです。

GIは、特に1990年代に脚光を浴びはじめ、1998年にFAO/WHOレポートが発表されました。さらに2003年にWHOから「過体重、肥満、2型糖尿病の発症リスクを、低GI食品が低減させる可能性がある」というレポートが出されるなどの背景から、その後もさまざまな研究が進行し、食品メーカーは食物繊維が多く、エネルギー密度が少ない、GIの低い食品を供給すべきと求めていました。

低GI食品は、現代人に急増しつつある肥満やメタボリックシンドロームの予防・改善の観点からも、注目されている、熱いキーワードなのです。

糖尿病のお菓子選びのポイント(3)低カロリー

目標とする1日の摂取エネルギー量のなかから工夫することが大切です。
わかりやすく1単位(80kcal)に設定されているお菓子も出てきていますし、カロリーオフ、0カロリーのお菓子などもあります。

また、肥満改善を行うときの摂取カロリーの目安は、20~25キロカロリー×標準体重です(標準体重を超過している際など、数値が当てはまらないケースもありますので、医師にご相談しましょう)。

この中でも、糖質>GI値>カロリーの順に気をつけていくと選びやすくなってきます!
では実際にどんなお菓子があるのか、ご紹介します。

くるみとココナッツのキャラメリゼ|ローソンのお菓子

エネルギー / 249kcal
たんぱく質 / 5.4g
脂質 / 22.0g
糖質 / 5.4g
食物繊維 / 3.8g
ナトリウム / 57mg

ナッツ類はもともと糖質が低く、身体にやさしい栄養もたっぷりの優秀なお菓子。
こちらはさらにナッツをキャラメリゼしてとっても優しい甘さに仕上げられています。
それなのに一袋食べても糖質はなんと5.4g!

ソイジョイ アーモンド&チョコレート|大塚製薬のお菓子

エネルギー 146kcal
タンパク質 5.4g
脂質 9.9g
炭水化物11.8g(糖質 7.1g、食物繊維 4.7g)
ナトリウム 42〜92mg
大豆イソフラボン 14mg

おいしくて食べごたえがあり、根強い人気を誇るソイジョイシリーズ。
中でもこのアーモンド&チョコレートのフレーバーは、糖質7.1gと大変低めです。
チョコレートの甘さとナッツの食べごたえで小腹がすいた時にもぴったりのお菓子です。

やさしい糖質生活 どら焼き|シャトレーゼのお菓子

エネルギー 100kcal
たんぱく質  6.5g
脂質     4.6g
炭水化物  21.8g(糖質11.8g、エリスリトールを除いた 糖質量4.8g)
ナトリウム  184mg

シャトレーゼからは「やさしい糖質生活」というシリーズで様々な低糖質スイーツが発売されています。
糖質がグッと抑えられているから、どら焼きだって楽しめてしまえます!

スイーツプラン ミルククリームプリン|モンテールのお菓子

カロリー 167kcal
タンパク質 3.6g
脂質 10.9g
炭水化物 13.4g
ナトリウム 52mg

※エリスリトールを除いた糖質量:9.6g

スーパーなどで手に入りやすい定番スイーツブランド、モンテールからも低糖質お菓子が出ています。
クリームがたっぷりで満足感も◎

糖尿病でも食べられるお菓子をいただくタイミングとは?

三度の食後に上がった血糖値が、下がろうとし始めたときに間食をすると、再び(場合によっては更に)上昇してしまい、高血糖な状態が続いてしまうことになります。
どのタイミングでも、摂取すれば血糖値は上がりますが、「3食の食事の一部として食べてしまう(デザート等)」もしくは、「これから外出する、運動する等の前に食べる」というアイデアもあります。

食事と一緒にお菓子を摂取することで、一日のうちの血糖値上昇の回数を一定にする・食事と一緒に計算できるので摂取エネルギー量の把握や管理がしやすくなります。

また運動前に摂取することで、なるべく活動や運動で消費する意識をもつこと、また、食べたカロリーと消費カロリーの差をみて、運動だけで消費するのは大変であることも実感ができます。

糖尿病でも食べられるお菓子、手作りなら一層安心!

市販のお菓子、特にケーキ、チョコレート、スナックなどは、糖質と脂質の塊。
血糖値をあげてしまいますし、肥満を加速させる原因にもなってしまいます。

そう言うときに手作りのお菓子というのは、何より自分で材料を選べるわけですから、血糖値を上昇させる甘味料を、血糖値を上げない甘味料で代替する、小麦やバターの代わりに別のものを使う等
様々な工夫が可能です。

たとえば、こんな材料を使ってお菓子を作ると◎

寒天

寒天には食物繊維が豊富でお通じの改善にもつながります。
そのものには糖質を含まないので、血糖値を上げにくいお菓子も作れます。

チーズ

チーズも糖質が低いです。最近はデザートのように作られたチーズもあり、
まるでチーズケーキを一口いただいているような感覚で食べられるものも。
カンタンに食べられますし、調理もしやすくて良いですね。

生クリーム

生クリームは、砂糖の量さえ気をつければ実は楽しめるのをご存知ですか?
砂糖を入れずにホイップし、低糖質なお菓子にプラスすると満足感がUPします◎

まとめ:糖尿病の場合はお菓子はどのくらい食べていいの?

繰り返しにはなりますが、糖質>GI>カロリーの順に気にして食べていくのが、血糖値を上げないおやつの食べ方です。
どのくらい食べて良いかは個人によって異なりますし、現在治療中の方はお医者様とよくご相談されるのが良いでしょう。

しかし、食べる内容と食べるタイミングは上記に記載してきたように、工夫することが可能です。

近くのコンビニでもたくさん低カロリー低糖質や砂糖不使用のお菓子はあります。
内容に気をつけて選べば、毎日のおやつタイムがグッと楽しくなること間違いなし!

工夫をすることで、美味しく楽しくお菓子をいただくことも可能ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

関連するタグ
関連する記事
最新記事