工夫すればOK!糖尿病患者さんのスイーツの選び方。
スイーツを食べていたりすると「そんなに甘いものばっかり食べていると糖尿病になっちゃうよ」という人が居ます。
なぜ、昔からお菓子を食べすぎると糖尿病になると言われるのでしょうか?
■お菓子の原料は糖質と脂質がメイン
ケーキ、和菓子、スナック菓子、チョコレート…
これらは主に小麦粉や砂糖、バターなど、糖質と脂質で出来ています。
■血糖値が急上昇して膵臓に負担がかかる!
糖質を多く含んだものを食べると、血糖値は急上昇します。
血糖値の急上昇がおこると、体内ではそれを下げるため大量の「インスリン」が分泌されます。
インスリンを分泌しているのは「膵臓」ですから、何度も大量にインスリンを分泌するようになると
膵臓に負担がかかってしまいます。
この状態を繰り返すと徐々に膵臓にダメージがかかり、
インスリンの分泌量は減り、血糖値を十分に下げられず糖尿病になってしまいます。
また、インスリンの分泌には脂肪を溜める働きもあります。
■食べ過ぎは肥満の原因に
糖質、脂質、どちらにしろ、カロリーの高いものを食べ過ぎると、
摂取カロリー>消費カロリーの状態となり、余剰カロリーが体に脂肪として蓄積されてしまいます。
脂肪(とりわけ内臓脂肪)が増えて肥満になると、
せっかく分泌されたインスリンが効きづらい状態になります。
インスリンが効きにくくなると血糖値は下がりにくくなり、
膵臓はより頑張ってインスリンの分泌量を増やそうとしてしまいます。
当然負担は増加してしまうというわけです。
お菓子のベストな選び方は?
糖尿病を予防しながらお菓子を楽しむにはどうしたらいいのでしょうか?
キーワードはいくつかあります。
・低カロリーのもの、カロリーゼロのもの
・低糖質なもの
・低GI食品
・量に注意する
・時間に注意する
ひとつひとつ見ていきましょう。
■低カロリー・カロリーゼロのおやつ
0カロリーのゼリーや、人工甘味料で甘みをつけたお菓子・飲み物などです。
人工甘味料の中には、体内で代謝されずそのまま排出されるものがあります。
体に吸収されないので、0カロリーということなんですね。
■低糖質なもの
最近はローカーボ志向のお菓子やさんも増えてきました。
小麦粉の代わりに全粒粉やふすま粉を使ったり、
さきほどご紹介した人工甘味料を使ったり、
色々と工夫をしてお菓子自体の糖質量をぐっとおさえて作られたものです。
味も工夫が凝らされていて、こんなに美味しいもので本当に低糖質なの!?と思える出来のものも!
糖尿病・糖質制限中でもお菓子が食べたい♪ロカボスイーツまとめ
https://blue-circle.jp/articles/63
糖質制限中や糖尿病治療中でも食べられるロカボ(低糖質)スイーツ、最近は多く見かけるようになりましたね。
種類もさまざまで見た目や味も遜色なし!そんなお菓子をまとめてみました♪
■低GI食品
GIとは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略です。
その食品の食後血糖値の上昇度を示した数値です。
数値が高ければ食後血糖値が急激に上がりやすく、
逆に低ければ食後血糖値の上昇が緩やかだということです。
低GI食品でのオススメはいちごなどのベリー類、ナッツ類、
市販品ではソイジョイなどが有名ですね。
ただ、低GIでもカロリーはあるので、食べ過ぎには注意が必要です。
■量・時間に注意する
どうしても、普段食べているようなケーキ、スナック菓子、チョコレート菓子などが
食べたくなることも多いと思います。
絶対我慢!禁止!としてしまってはストレスになってしまうので、
「量」と「時間」を調整しましょう。
大阪府立大学で行われた研究によると、ビスケットを食べて血糖値の上昇を調べた結果、昼食後に食べたときに比べて、午後三時に食べたときの方が血糖値の上昇が緩やかだったそうです。
どうしても我慢出来ない時は適量を適切な時間に食べて満足感を得ることが大事です。
https://blue-circle.jp/articles/231
糖尿病の食事。食事療法は糖尿病になった場合の基本です。気になる1日カロリーの計算方法、レシピ、糖尿でも安心できる食べ物、飲み物、お菓子までお役立ち情報を幅広くご紹介します。改善へのコツもあるのでチェックしていきましょう!
まとめ
いかがでしたか?今回はなぜ糖尿病が起こるのかという仕組みと、
それをもとにしたお菓子・スイーツの選び方についてまとめてみました。
今までの自分の習慣をいきなり変えていくのは大変です。
ですが、少しずつ、できるところから改善し、
無理なくおやつの時間を楽しんでいくことは十分可能です♪
毎日少しずつ、生活に取り入れてみてくださいね。