2023年11月13日

糖尿病にコーヒーは効果有!日常にコーヒーを取り入れよう!

糖尿病とコーヒーには意外な関連性があるのをご存知でしたか? 意外とご存じない方も多いのですが、糖尿病にコーヒーが有効であるとされています。 糖尿病になぜコーヒーが有効とされているのか、その成分から徹底解説します。

糖尿病とコーヒーには意外な関連性があります。

糖尿病とコーヒーの関連性を調べる研究が、近年活発に行われており、世界の医学論文で400編以上で、糖尿病予防にコーヒーが効く、という事が書かれているようです。

具体的な研究として、例えば2005年のハーバード大学の研究により、毎日一定量以上のコーヒーを飲む人は、全く飲まない人に比べて糖尿病になる確率が低いという研究結果があります。

糖尿病にコーヒーがなぜ良いのか?コーヒーの成分について

糖尿病になぜコーヒーが有効とされているのか?
コーヒーの栄養価から見ていきます。

ただここで大事なのは、すでに糖尿病になっている方にとっては、コーヒーに含まれるカフェインはインスリンの働きに影響を及ぼす恐れがあるため、飲み方に気をつける必要があります。

ハーバードの研究では、あくまで「糖尿病になる確率が低い」というものですから、糖尿病の予防にコーヒーが良いのであり、すでに罹患している場合には悪影響を及ぼす可能性があるので飲み方などに注意が必要です。

コーヒーの栄養価

コーヒー(液体)の約99%は水分。
脂質、タンパク質等も含んでいますが、極々わずかです。
コーヒーから栄養を取ることはできません。

栄養を摂取できない反面、カロリーを気にする事もありません。

もちろんブラックコーヒーもカロリーはほとんどありません。

コーヒーは薬だった??

コーヒーは発見された当時から薬として利用されていたようです。
胃の薬、頭痛の薬、心臓の薬等、、、。

最近でも、コーヒーにはいろいろな効用がある、なんて謳われています。

・カフェイン
・カフェー酸
・クロロゲン酸
・タンニン
・ポリフェノール
・褐色組織
・ニコチン酸(ナイアシン)
・トリゴネリン

コーヒーの効能

カフェインは植物界に広く存在するアルカロイドの一種でコーヒー豆の他にお茶の葉やカカオの種子などに含まれています。

「カフェインには発がん作用がある。」などと言われてことがありましたが、
様々な研究の結果、現在では
「カフェインには発がん性や変異原性はない」とされています。

・平滑筋を弛緩させることによって気管支喘息や狭心症の改善に作用する(効果は弱い)

・大脳皮質に作用して精神機能、知覚機能を刺激する結果、眠気や疲労感を取り除き、思考力や集中力を増す

・中枢神経に作用し、呼吸機能や運動機能を高める

・心臓の収縮力を高めることによる強心作用(低血圧を一時的に改善)

・腎臓に作用して利尿効果を促進する

・胃液分泌を促進し、消化を助ける

・アセトアルデヒド(二日酔いの原因)の排泄を促進する。(二日酔いの頭痛に効果)

・脳内の血流を良くすることによって、脳血管性の偏頭痛を静める

・ボケやパーキンソン病の予防効果

糖尿病予防にコーヒーが良いとされる理由

コーヒーには糖尿病を予防したり、血糖値を改善したりすると言われていますが、
どの成分に効果があるのでしょうか?

糖尿病予防に良いコーヒー成分 ~クロロゲン酸

糖尿病の予防には、コーヒーに含まれるポリフェノール、クロロゲン酸が良いと考えられています。クロロゲン酸は糖代謝を活発にして血糖値を安定させたり、抗酸化作用によって動脈硬化を予防する効果があります。

糖尿病予防に良いコーヒー成分 ~カフェイン

眠気を覚ますというイメージがあるカフェインですが、カフェインはポリフェノールの一種で、インスリンの分泌を促したり、インスリンの感受性を高める効果があるとされています。

また、琉球大学の研究で、被験者にカフェインが入ったコーヒーを飲んでもらったそうです。するとカフェイン無しのコーヒーを摂取した人よりもカフェイン入りのコーヒーを飲んだ人の方が指先の血流が30%ほど増加したことが分かりました。

上記の様に、コーヒーに含まれる成分が糖尿病予防に役立つことがわかりました。

それでは、糖尿病患者さんはどのようにしてコーヒーを飲むのが有効的なのでしょう?

糖尿病患者さんのコーヒーの飲み方ポイント

コーヒーを飲むタイミング

空腹時にブラックコーヒーを飲むと、かなり胃に負担がかかりますので飲み方には要注意です。

これは糖尿病の際に限らず、健康な方でも同じです。
そのため、コーヒーを飲む際には、まずは飲むタイミングが大切で、それをよい生活習慣としていく必要があります。

コーヒーは刺激が強いので、空腹時にブラックで飲むということは胃酸過多をもたらします。
ですから、飲むときは、食間か、食後2時間ほど経過してから飲むこと。また空腹時に飲みたくなった場合は、低GI食品である牛乳を温めて軽く飲んでから胃を保護してコーヒーを飲むなどの工夫をぜひしてください。

糖尿病に罹患している方が飲むコーヒーはカフェインレスで。

もう一つ気を付けたいのが、
カフェインには一時的に血圧を上昇させる作用があることです。

糖尿病患者さんは高血圧になりやすいため、飲み過ぎには注意が必要です。

糖尿病に罹患している方がコーヒーを飲むときのミルクについて

糖尿病の方がコーヒーを飲む場合、ミルクを入れて飲む方もいると思いますが、コーヒーフレッシュの場合は特に成分に注意してください。

フレッシュの中には糖質が含まれているものがありますので、できればフレッシュでなく、生クリームや牛乳を使うようにすると良いです。

さらに、糖尿病の方に良い、ミルクの代わりとなるものがアーモンドミルクです。

実は、このアーモンドミルクはカロリーが低いのでダイエット効果があるだけではなく、血糖値を下げてくれる効果もあり、糖尿病の方はコーヒーを飲むとき以外にも、積極的に取り入れていきたいですね。

そして、糖尿病の方には砂糖も入っていない方が良いので、コーヒーを飲むなら無糖を選ぶと良いでしょう。

糖尿病とコーヒーに関するまとめ

コーヒーにはクロロゲン酸、カフェインなど、糖尿病予防に嬉しい成分が入っていることがわかりました。

また、昔、薬として利用されていたこともあり、
身体にいい効果を与えてくれる反面、
疾患がある場合などは注意が必要なのが分かりましたね。

コーヒーを飲むと寿命がのびる!糖尿病にいい!など、
飲み続けるといいこともありますが、
どんなにいい食材でも適量が一番です。

飲み過ぎには十分注意して、
心配な方は一度、病院の先生に相談してみるのもいいかもしれません。

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