毎日摂りたい!血糖値を上げにくくしてくれる食べ物~ごぼう編~
ごぼうには代表的な栄養素が3つあります。
・食物繊維
・カリウム
・葉酸
また、その他にも
・亜鉛
・マグネシウム
・タンニン
・アルギニン
なども多く含まれています。
ごぼうはもともと薬草として伝来した野菜
日本には古くに中国から薬用として伝来してきました。源順(みなもとのしたごう)が醍醐天皇(だいご)の第四皇女勤子(いそこ)内親王の命を奉じて選した和名類聚抄(わみょうるいしゅうしょう・931)に、すでにゴボウの名が見られます。
それでは、ごぼうの栄養素と血糖値を下げる効果についての関係を見ていきましょう。
「2種類の食物繊維」を持つごぼう
ごぼうといえば代表的な栄養素が「食物繊維」ですね。
腸の働きを整えてくれる働きがあります。
必要な栄養素ですが、現代人は不足しがちですので、意識して採るべき栄養素です。
さて、そんな食物繊維ですが
・水溶性食物繊維
・不溶性食物繊維
の2種類があるのをご存知ですか?
カンタンに言うと水に溶ける食物繊維と溶けない食物繊維の違いです。
「食物繊維を摂る」とひとくちに言っても、この2種類を両方とったほうが良いとされています。
大体の野菜にはどちらか1種が含まれていることが多いですが、ごぼうは両方がバランス良く含まれています。
■水溶性食物繊維
水に溶けやすく、水に溶けるとゲル状になります。
・血中のコレステロール値を下げる
・食後の血糖値の急上昇を抑える
・腸内の善玉菌の餌となり、善玉菌をふやし腸内環境を整える
■不溶性食物繊維
水に溶けにくい繊維質です。
・水分を吸収しやすく、便のかさを増やし快腸効果
・有害物質を体外へ排出、大腸がんの予防効果
■血糖値を下げる効果が高いのは「水溶性食物繊維」
粘度の高い水溶性食物繊維と一緒に摂取された食べ物とは、単独で食べたときよりゆっくりと胃から腸へと移動し、腸に到達したあとも、ゆっくりと消化・吸収されていきます。
そのため、血液中の糖分量が一気に増えて、血糖値が急激に高まるようなこともありませんし、血糖値が上がらなければ、糖分を脂肪にため込もうとする指令も出されることはありません。
また、不溶性食物繊維にも、摂取した糖質の糖質の吸収をゆるやかにさせて血糖値の上昇を防ぐ効果があります。
糖質の吸収を抑える栄養素「タンニン」
タンニンとは、強烈な渋みや苦みを持つポリフェノールの1つで、幅広く存在しています。
ポリフェノールは病気の予防や改善、メタボ対策ダイエットにも最適と呼ばれている物質ですが、
タンニンは糖質の吸収を遅らせる効果もります。
インスリンの構成成分である「マグネシウム」「亜鉛」
亜鉛は血糖値を下げるホルモン、「インスリン」の材料となります。
インスリンの材料となる亜鉛を摂取することで、血糖値の上昇を防げます。
マグネシウムはそのインスリンの働きを促進、糖の代謝を改善する効果を持っています。
インスリンの働きが活発になることで、食後の高血糖状態を緩やかにしてくれます。
血糖値対策にすばらしい「ごぼう」摂取方法は?
腸を刺激して便秘予防、さらに利尿効果もあるので、むくみを解消できる可能性があります。便秘による吹き出物、肌荒れなど体内の毒素を排出してくれる機能があるといわれ、美肌効果も期待できますよ。
美容面の他に健康面でも、糖尿病予防、また腸内の発がん性物質などの有害物質を吸収してくれるとされ、大腸がん予防にも効果が期待できます。
このように、血糖値対策にもそれ以外にも素晴らしい効果を持つごぼう。
効果的に摂る方法はあるのでしょうか?
■ごぼうを料理する
料理に幅広く使えるごぼう。
きんぴらごぼうや、お味噌汁に入れても。
野菜でおやつパリパリごぼうと菊芋チップス by misumisu07
https://cookpad.com/recipe/3891202
菊芋とごぼうのパリパリ素揚げ。
おやつやおつまみに!
菊芋は低糖質なので糖質制限さんにも◎
■ごぼうをお茶として飲む
ゴボウは皮をむかず、タワシでよく水洗いします。
これを皮むき器でささがきにします。
ささがきにしたゴボウを天日干にします。
半日干したらフライパンで10分ほど炒めます。
炒めたゴボウを急須に入れ、熱いお湯を注いで出来上がりです。
https://cookpad.com/recipe/2474849
おいしくて健康に良いごぼう茶,じっくり作るからおいしいと思います。市販品に負けない自負があります。丁寧に紹介します。
食べ過ぎには注意が必要です
いくら血糖値改善に効果があるからといって、食べ過ぎには注意が必要です。
食物繊維が豊富に含まれているため、適量であれば腸にいい影響を与えることはよく言われていますが、ごぼうを食べ過ぎてしまうと、逆に便がつまり腹痛や下痢の原因になってしまいます。
急にたくさんの量を食べるより、日々の食卓に少しずつプラスしていきましょう。