2024年1月5日

糖尿病の前兆症状を紹介!こんな兆候が現れたら要注意

糖尿病の前兆症状を知っておくことは大切です。どんな病気であれ、早期発見することで重症になり前に対処することができます。そこで、糖尿病の前兆症状や兆候が現れたときの対処方法について紹介していきます。

糖尿病の前兆症状について

糖尿病の前兆を知っておくことで、早期発見につながります。また、糖尿病だと思っていない人でも、実は前兆症状が身体を襲っているなんてこともあるのです。そこで、糖尿病の前兆について紹介していきます。

糖尿病患者の前兆症状

①喉の渇きが酷い

糖尿病の前兆として挙げられるのが喉の渇きです。夏でもないのに、異常に喉が渇くのは要注意です。糖尿病になると、血液中の糖濃度を下げるインスリンが足りなくなります。その結果、血液中の糖濃度が高くなってしまいます。そのため、血液中の糖濃度を下げるために身体が水分を欲してしまうのです。だから、異常に喉が渇くというのは、糖尿病の前兆となっているのです。

②尿の量・頻度にも注目

喉の渇きと関連して、尿の量と頻度が増えるのは糖尿病の前兆のひとつです。異常に喉が渇くため、飲み物を飲む量が増えてしまいます。その結果、尿の量と頻度が増えてしまうのです。ちなみに、尿の頻度が多いため頻尿と勘違いする人がいます。しかし、頻尿は尿量が少なく、何回もトイレに行くケースが多いです。尿の量や喉の渇きをチェックして、糖尿病の前兆なのか、それとも頻尿なのか判断してください。また、尿が泡っぽいのも糖尿病の可能性があります。尿が泡立つのは、尿蛋白が混ざっている可能性があるためです。尿は糖尿病と深い関係があるので、チェックするようにしてください。

③体重が落ちる

糖尿病の前兆症状として、急激に体重が落ちることも挙げられます。ダイエットをしていないにも関わらず、急激に体重が落ちてきたら糖尿病の前兆の可能性があるのです。これは、糖尿病になるとブドウ糖が吸収されにくくなるからです。そのため、糖質を食べても太らなくなってしまいます。ダイエットや運動をしていないのに、体重が減っていくのは要注意です。

④だるさ・脱力感

糖尿病の前兆には、だるさや脱力感もあります。だるさや脱力感などは高血糖や低血糖のときに表れる症状となります。糖尿病でインスリン不足となり、エネルギー源のブドウ糖を取り込むことができないことでだるさや脱力感を感じるのです。だるさや脱力感を感じても「忙しかったから」「疲れているだけ」など勝手に納得してしまう人が多いです。しかし、糖尿病の前兆の可能性もあるので注意してください。

⑤手足のしびれ

手足のしびれも糖尿病の前兆症状のひとつです。糖尿病は神経にも影響を与えます。そして、糖尿病の前兆として、神経障害による手足のしびれがあるのです。手足のしびれは、末端の血管や神経が傷つくためと言われています。手足のしびれの初期症状は、「ピリピリ」「ジンジン」という感じのしびれです。特徴は左右対称に現れることで、痛みを伴うこともあります。

⑥異常な発汗

糖尿病の前兆症状には、異常な発汗もあります。暑くないはずなのに、異常に汗をかく人は要注意です。異常な発汗は、糖尿病によって自律神経に障害が出ることからです。汗っかきの人でも、暑くないのに異常に発汗する場合には注意してください。

⑦皮膚のかゆみ

糖尿病の前兆症状として、皮膚のかゆみも挙げられます。糖尿病になると高血糖状態となり、尿の量・頻度が増えてしまいます。その結果、脱水症状になりやすいのです。脱水症状になると、皮膚が乾燥しかゆみを感じるようになるのです。また、血糖値が高い状態だと、体の抵抗力が低下します。抵抗力が低下することで、細菌などに感染しやすくなります。その結果、皮膚のかゆみが現われるのです。このように、皮膚のかゆみも糖尿病の前兆症状のひとつなのです。

⑧めまい

めまいや立ちくらみも糖尿病の前兆症状のひとつです。糖尿病によって神経障害がおこることがあります。そして、神経障害の症状としてめまいや立ちくらみがあるのです。めまいや立ちくらみが頻繁に起こっても「疲れ」や「加齢」だと思ってしまう人が多いです。しかし、糖尿病の前兆症状の可能性もあるので注意してください。

⑨目の異常

糖尿病の前兆症状は、目にも現れます。糖尿病は「糖尿病性網膜症」という合併症を引き起こす可能性があります。この糖尿病性網膜症は視力の低下だけでなく、場合によっては失明することもあるのです。このように、糖尿病と目には関係性があります。そして、糖尿病の前兆症状として、目の異常が現れることがあります。初期段階としては、目が充血したり小さい出血があったりします。また、さらに進むと視界がかすむなどの症状も現れるのです。目の異常も糖尿病の前兆症状なので注意してください。

⑩空腹を感じる

糖尿病の前兆症状としては、食後数時間後に空腹感を感じることが挙げられます。これは、糖尿病となりインスリンが不足したことで、エネルギー源が細胞まで運ばれないからです。その結果、脳はエネルギー不足を補うために、空腹であると認識してしまいます。食事をしっかりしているのに、違和感ある空腹を感じる場合は糖尿病の前兆症状の可能性があります。

⑪足の異常

糖尿病の前兆症状として、足の異常が挙げられます。糖尿病が原因とみられる足の異常としては「しびれ」「火照り」「冷えやすくなり」「つりやすい」「タコができやすい」「巻き爪ができやすい」などとなります。これらの足の異常は、糖尿病によって毛細血管が傷つくことから起こる症状です。毛細血管がダメージを受けることで、感覚や運動を司る神経や自律神経に悪影響を与えます。その結果、足の異常がみられるのです。そのため、足の異常を感じたら、糖尿病の前兆症状の可能性があるため注意してください。

⑫高血圧

糖尿病の前兆症状のひとつが高血圧です。糖尿病と高血圧には、深い関係があるのです。実際に、糖尿病の患者の約半数が高血圧とも言われています。糖尿病となり、インスリンの働きが低下したことによって血中のインスリン濃度が高くなって血管が広がりにくくなるのです。そのため、糖尿病になると高血圧になりやすいのです。また、血糖値を下げようと水分を多く取るため、血液量が増えて高血圧になりやすくなります。高血圧になったら、糖尿病を疑うべきでしょう。

⑬便秘や下痢

糖尿病の前兆症状として、便秘や下痢を頻繫に起こすという症状があります。これは、糖尿病の合併症である糖尿病性神経障害による症状である可能性があります。糖尿病性神経障害になると、お腹を壊していなくても便秘や下痢になりやすいのです。便秘や下痢になっても、糖尿病と結びつける人は少ないのではないでしょうか。しかし、糖尿病の前兆症状のひとつであるため、頻繫に便秘や下痢になる人は注意してください。

⑭口内炎

糖尿病の前兆症状のひとつが頻繫に口内炎ができ、なかなか治らない症状です。口内炎が起こる主な理由は栄養不足やストレス、免疫力の低下が挙げられます。また、歯で傷つけてしまい口内炎ができることもあります。そんな口内炎ですが、糖尿病とも関係があるのです。糖尿病になると免疫力が低下してしまいます。そのため、糖尿病になると口内炎が起こりやすく、なかなか治りづらいのです。口内炎が頻繫に起こり、なかなか治らない場合は糖尿病の初期症状の可能性があるので要注意です。

早期発見が重要

糖尿病の主な前兆症状を紹介していきました。どんな病気でも早期発見がとても重要です。早期発見することができれば、先手先手で対処することができます。糖尿病も同じであり、糖尿病の前兆症状が現われたら、しっかりと対処していく必要があります。また、糖尿病の前兆症状の特徴として、「疲れ」「加齢」によるものと勘違いしてしまうことが多いです。その結果、糖尿病と発覚するのが遅れてしまう可能性があります。そのため、安易に「疲れ」「加齢」だと納得するのではなく、糖尿病の前兆症状かもしれないと疑ってみてください。いずれにしても、糖尿病は早期発見することが大切なのです。

前兆症状が現れたときの対処方法

糖尿病の前兆症状が現われたら、しっかりと対処することがポイントです。前兆症状があるのに、見て見ぬふりをするのは危険です。結果的に、自分の首を絞めることになってしまいます。そこで、糖尿病の前兆症状が現われたときの対処方法を紹介していきます。糖尿病の前兆症状を自覚したら、ここから紹介する対処方法を取ることをおすすめします。

病院へ受診

糖尿病の前兆症状が現われたら、まずは病院へ行ってお医者さんに相談するべきです。糖尿病の前兆症状があるからと自己判断するのは危険です。そこで、まずは病院へ行って受診することが必要になります。かかりつけの病院や信頼できる病院があるのなら、まずはその病院へ受診し、糖尿病について相談してみてください。

糖尿病は内科が診療科目となっています。そのため、病院選びとしては、内科がある病院を選んでください。また、糖尿病専門医がいる内科の病院を選ぶのがベストです。糖尿病専門医が担当医となってくれれば、安心して治療を受けることができます。ちなみに、糖尿病専門医とは、日本糖尿病学会が実施している専門医試験に合格した医師のことです。

検査を受ける

病院を受診すれば、検査を受けることになるのが一般的です。糖尿病の前兆症状があると相談すれば、スムーズに検査に移行することになることでしょう。糖尿病の検査は、血糖値関連の検査を行うことになります。血糖値関連の検査結果が思わしくない場合、さらに詳しい検査をすることになるのです。

主な検査内容

まずは、「尿糖検査」を行います。名前の通り、尿を検査することになります。糖尿病になると、ブドウ糖が尿から検出されるのです。また、「空腹時血糖」や「随時血糖」を検査します。空腹時血糖とは、食事をしていない状態で測った血液中の糖濃度の割合です。一方、随時血糖とは食事や時間とは関係なく測定した血糖値のことです。空腹時血糖は126mg/dl以上、随時血糖は200mg/dl以上で糖尿病と診断されます。

他にも「ヘモグロビンA1c検査」や「経口ブドウ糖負荷試験」なども行います。血液中にある赤血球の成分にはヘモグロビンがあります。このヘモグロビンに、ブドウ糖が結合したものがヘモグロビンA1cです。総ヘモグロビンに対するヘモグロビンA1cの割合を検査することで、糖尿病について判断の指標となります。経口ブドウ糖負荷試験は、75gのブドウ糖を水に溶かしたものを飲みます。その後、一定期間の血糖値を測定していく検査です。これらの検査を行い、糖尿病の可能性があるとなれば、さらに詳細な検査を受けることになります。

糖尿病を見つけるために早めの検査を!

https://blue-circle.jp/articles/401

糖尿病を早く見つけるために検査が何より大事です。糖尿病と診断されるためにどのような検査があるのでしょうか?
検査の内容と合わせて、そもそも知ってるようで意外と説明できない糖尿病についても詳しく見ていきましょう。

糖尿病について学ぶ

糖尿病の前兆症状が現われたら、病院に受診するだけでなく糖尿病について学ぶことが大切です。糖尿病について学び、病気と向き合っていくことが重要なのです。ネットで調べたり、本を読んでみたり、お医者さんに相談してみたりしてみてください。糖尿病の前兆症状が現われたからと言って悲観する必要はありません。糖尿病について学び、糖尿病と向き合っていきましょう。

糖尿病は完治を目指そう!

糖尿病は「治らない病気」なんて言う人がいますが、それは間違っています。糖尿病には大きく分けて1型糖尿病と2型糖尿病の2種類があります。1型糖尿病は先天性のものであり、確かに完治は難しいです。しかし、2型糖尿病は生活習慣が原因として挙げられており、生活改善で完治を目指すことができるのです。そこで、糖尿病の前兆症状が現われ、糖尿病だったときの完治を目指すための治療方法について紹介していきます。

食事療法で完治を目指す!

糖尿病の治療方法のひとつが食事療法です。糖尿病と食事は深く関係しています。糖尿病の前兆症状が現われる人の多くは、生活習慣が乱れており食事が疎かになっています。暴飲暴食やバランスの悪い食事が厳禁です。摂取カロリーを守って、バランスのとれた食事を心がけましょう。

糖尿病の食事!基礎知識があれば外食だって楽しくなる

https://blue-circle.jp/articles/264

糖尿病の食事というのは、糖尿病において最も大事な治療法です。自分や家族のために食事を作るのは難しそうという方に、具体的な内容とポイントを伝授します。

運動療法で完治を目指す!

糖尿病の治療方法として、運動療法も挙げられます。糖尿病の前兆症状が現われる人の多くが運動不足となっています。運動不足が糖尿病の原因のひとつなのです。そのため、糖尿病の改善に運動は適しています。糖尿病の運動療法で、有効とされているのが有酸素運動と筋肉トレーニングです。有酸素運動とは、ランニングやウォーキングなどが挙げられます。筋肉トレーニングは足や腰、背中などを中心にトレーニングしてください。ただし、無理をする必要はありません。無理な運動をすると、運動療法が長続きしない傾向があります。無理をしない範疇で、運動療法をしていきましょう。

糖尿病の一から始める運動療法!糖尿病完治を目指そう!

https://blue-circle.jp/articles/202

Ⅱ型糖尿病完治を目指すには、食事療法とともに運動療法も重要となってきます。運動療法は血糖値を下げるだけでなく、様々な効果がある事がわかっています。しかし、運動を行う事が逆効果になることもあります。どのような運動を、どの程度行う事が安全で効果的かをご紹介します。

食事療法&運動療法で完治を目指す!

基本的に、食事療法と運動療法はセットで考えるべきです。どちらか一方では、なかなか上手く治療が進みません。適度な運動をして、バランスのとれた食事をすることが糖尿病の完治への近道なのです。また、適度な運動とバランスのとれた食事は、生活習慣病やその他さまざまな病気の予防にもなります。糖尿病の前兆症状が現われたからではなく、その前から適度な運動とバランスのとれた食事を心がけましょう。

糖尿病の前兆症状が出る前に予防しよう!

糖尿病の前兆症状が現われる前に予防をすることが一番です。そうすれば、糖尿病になる可能性を減らすことができます。そこで、糖尿病の予防方法について紹介していきます。

食事

やはり、糖尿病の予防としてポイントになるのが食事です。糖尿病の原因のひとつとして暴飲暴食が挙げられます。つまり、バランスのとれた食事をすることで糖尿病の予防になるのです。また、摂取カロリーを守ることが大事です。基本的に1日3食きちんととり、砂糖や調味料の入れすぎに注意しましょう。食事は毎日のことですから、日々糖尿病の予防となる食事を心がけてください。

規則正しい生活

食事を含めて、規則正しい生活をすることが糖尿病の予防になります。不規則な生活は身体に悪く、ストレスになってしまいます。そして、糖尿病へのリスクも高めることになるのです。しっかりと睡眠を取り、適度な運動をして規則正しい生活を送るようにしましょう。

運動

規則正しい生活と被りますが、適度な運動をすることが糖尿病の予防となります。運動不足は、糖尿病の原因のひとつとされているのです。そのため、適度な運動をして糖尿病の予防をすることが大事なのです。適度な運動は、その他さまざまな病気の予防となります。健康に長生きするためにも、日々適度な運動を心がけましょう。

まとめ

今回は前半で糖尿病の前兆症状について紹介してきました。糖尿病の前兆症状が現われたら、お医者さんに相談してみてください。また、後半は治療方法や予防について紹介してきました。ともにポイントになるのが食事と運動です。バランスのとれた食事と適度な運動をして治療、もしくは予防するようにしましょう。糖尿病の前兆症状が現れないような生活を送るのがベストです。

関連するタグ
関連する記事
最新記事