隠れ糖尿病はこんな症状!気付かないうちが一番怖い?
隠れ糖尿病とは一体なんなのでしょうか?
定期的に健康診断を受けているのに、突然、糖尿病と言われて入院になった、、、。
実はそんなケースもある怖い病気である糖尿病。
定期的な健診でも判断しにくい糖尿病、それが隠れ糖尿病です。
病院での糖尿病の検査は、空腹時に採血をし血中のブドウ糖の量(空腹時血糖値)を採血する方法がほとんどですが、空腹時に、糖尿病の病気レベルまで血糖値が上がってしまうのは、糖尿病が重症化した人が多く、
糖尿病が軽症の場合は、高血糖が食後2~3時間の持続で糖尿病の診断からもれてしまう場合があります。
こういった診断漏れは非常に多いと推測されており、現在、実際糖尿病にかかっていても、「糖尿病」と診断されている患者さんは
半分ぐらいと言われています。
このように明らかにはなっていない糖尿病を隠れ糖尿病といいます。
※縦軸:血糖値(mg)
横軸:時間(分)
https://blue-circle.jp/articles/102
糖尿病を発症する危険性が高い人のことを「糖尿病予備軍」あるいは「境界型糖尿病」と呼びます。そんな糖尿病予備軍が、厚生労働省発表の「平成19年国民健康・
栄養調査の概要」によると、日本には約2,210万人もいるそうです。境界型と診断されたら、食事はどのように気をつけたら良いのでしょうか。
「血糖値スパイク」にご用心!日常的に起こってる?知らないと危ない話
https://blue-circle.jp/articles/195
何かと話題の血糖値スパイク。グルコーススパイクとも言わますね。
糖尿病の方は特に要注意!グルコースとは糖質を形成する「糖」の事です。
私たちは毎日何かを摂取しないと生きていけません。もちろん糖質を摂取しない日なんてほぼないでしょう。という事はこれは誰もが注意しないといけないことなのです。
隠れ糖尿病が見逃されてしまう原因は?
隠れ糖尿病は早期の糖尿病であるにも関わらず、特定健診では糖尿病と判断されないことがあります。なぜ健診で見逃されてしまうのでしょうか?その理由としては、特定健診の判断基準に「尿糖健診」が含まれていないことが挙げられます。
現在の健診では、腹囲が一定基準を超える、また血糖値が一定値を超えて初めて糖尿病と判断されます。しかし実際のところ、この基準を超えていない人の中でも隠れ糖尿病に該当する場合があるのです。
このように隠れ糖尿病を見逃さないためには、「尿糖健診」による早期発見が必要になりますので、病院に相談して積極的に受けるようにしてください。
重症化予防はやっぱり隠れ糖尿病の早期発見・早期治療!
隠れ糖尿病、そして糖尿病は何が怖い病気かと言うと、やはり合併症です。
網膜症や、糖尿病腎症と言った細小血管症や、心筋梗塞などの大血管障害など、重大な慢性合併症です。
それは、糖尿病と診断されていない、隠れ糖尿病の状態でも可能性は0ではありません。
どんな病気でも早期発見・早期治療がいいと言われるように、糖尿病も同じで、
これらを予防するには、いち早く隠れ糖尿病を見つけて、血糖コントロールを
出来るだけ早い段階で取り入れていくことが、将来、20年後、30年後にも大きくかかわってきます。
■今すぐチェック!隠れ糖尿病チェックリスト
1.血液検査で血糖値が高いという診断を受けたことがある
2.肥満である、または、20歳の時より体重が10キロ以上多い
3.40歳以上である
4.近親者(親・兄弟)に糖尿病の人がいる
5.運動不足である
6.のどが渇くようになった
7.尿の量・回数が多くなった
8.尿の泡立ちがなかなか消えない
9.体重が急に落ちた
10.最近疲れやすくなった
11.尿検査で尿に糖が出た
12.目がかすむ
13.冷え性ではないのに、足が冷える
14.高脂肪・高カロリーの食事が好きだ
15.不規則な生活をしている
16.高血圧である
17.魚を食べず、肉をよく食べる(男性のみ)
18.ストレスが多い
19.週に一度でもお酒を飲み過ぎることがある
20.早食いである(毎回、食事は10分以内に済んでしまう)
21.食事のときに野菜を一緒にとらない(野菜嫌い)
22.糖分入りのコーヒー、炭酸飲料を1日5缶(本)以上飲む
23.喫煙習慣がある
24.歯周病がある
25.立ちくらみを起こすようになった
※糖尿病チェックリストの数が多く当てはまる方は隠れ糖尿病のリスクが高いと考えられます。
https://www.hakuraidou.com/info/tounyou07.htm
糖尿病になりやすい人のポイント(チェックリスト)をまとめましたので、一度チェックしてみて下さい。
■今すぐ始めても損はしない隠れ糖尿病治療の基本
隠れ糖尿病治療の基本はこの三つ
【食事療法】
【運動療法】
【薬物療法】
です。
早期で始める項目と行けば、食事療法、運動療法で充分です。
今や、健康的なダイエットにも利用される糖尿病の食事療法は今すぐにでも初めても損はないのです。
いずれにしても生活習慣がとても大切です。
■食事療法
糖尿病の食事療法と言えど、糖尿病患者さんのための特別な食事があるわけではありません。
ポイントは以下の通り。
*過食をしない
*偏食をしない
*規則正しく3食とる
軽症の糖尿病の場合(隠れ糖尿病)この3点を意識して食事をしてみるだけでも大きく違います。
↓糖尿病の具体的な食事療法については下記の記事にリンクしてあります。
https://blue-circle.jp/articles/231
糖尿病の食事。食事療法は糖尿病になった場合の基本です。気になる1日カロリーの計算方法、レシピ、糖尿でも安心できる食べ物、飲み物、お菓子までお役立ち情報を幅広くご紹介します。改善へのコツもあるのでチェックしていきましょう!
■運動療
軽症の糖尿病(隠れ糖尿病)では、運動療法を取り入れるの有効的です。
その大きな理由の一つが、肥満の解消になります。
運動をすると筋肉が付きますね。
日頃運動をしないで、筋肉が少ない場合、基礎代謝力が落ちてしまいます。
基礎代謝力が落ちると、エネルギー消費が少なくなり、脂肪がどんどん蓄えられてしまいます。
また、筋肉はインスリンの効き目にも影響をします。
筋肉が鍛えられていないと血糖値も降下しにくくなってしまうのです。
日頃のちょっとした運動や、めんどくさいことでも、少しずつ取り入れていきましょう。
https://blue-circle.jp/articles/202
Ⅱ型糖尿病完治を目指すには、食事療法とともに運動療法も重要となってきます。運動療法は血糖値を下げるだけでなく、様々な効果がある事がわかっています。しかし、運動を行う事が逆効果になることもあります。どのような運動を、どの程度行う事が安全で効果的かをご紹介します。
隠れ糖尿病についてのまとめ
血糖値スパイク等、最近話題になったこともありましたが、決して他人事ではないのですね。
体質、遺伝など、どうしようもない事ばかりではありません。
上記でも述べたとおり、糖尿病、隠れ糖尿病でも、早期に発見・治療することが何よりも大事かつ必要です。
隠れ糖尿病は実際糖尿病にかかっている患者さんの半分以上は見つかっていない、と述べましたが、「食後高血糖の糖尿病予備群=糖尿病」と認識しておいた方がいいかもしれません。
定期検診に行かれてない方で、チェックリストの項目がいくつか当てはまった方は近いうちに病院の先生に相談し、いち早く隠れ糖尿病を発見し対策を行いましょう。