糖尿病患者さん必見!飲み物の選び方
まずは普段自分がよく飲む飲み物を振り返ってみましょう。
甘い飲み物やスポーツドリンクなどを好んでいませんか?
食べ物にかぎらず、飲み物でも血糖値をあげてしまうのはやはり糖質です。
つまり、糖質の摂取量を少しでも抑えるために、飲み物も糖質が抑えられたもの、または入っていないものを選ぶことが望ましいわけです。
■ノンカロリー、カロリーゼロの飲料を選ぶ
ノンカロリー飲料、カロリーゼロ飲料というのはもちろん効果的です。
注意が必要なのは、ノンカロリーやカロリーゼロと表記されていても、栄養成分表示の関係で 100ml あたりの熱量が 5 kcal 未満であれば、ゼロカロリー、ノンカロリーと表記できる点。
例えば、100ml あたり、4kcal の飲料でも、ゼロと表記できるわけですから、その飲み物が、500ml の容量なら、20kcal のエネルギー量があることになります。
飲み物を飲む際には、その飲み物の詳細をよく知ってから飲むようにしましょう。
■紅茶やコーヒーを飲む時は、砂糖やミルクなどは控える
コーヒー、紅茶などの砂糖やミルクを入れて飲むような飲料は、基本的に無糖ストレートの状態で飲むほうがよいでしょう。
もちろん、砂糖やミルク、低カロリー甘味料にも熱量があり、糖質であることが多いため、血糖値を上げてしまうという恐れがあります。
基本的に缶飲料のコーヒー、ミルクティーなどの飲料は避けたほうがいいかもしれません。
■お酒は特に気をつける
アルコール類も避けましょう。
どうしても飲む場合は、糖質がオフのものなど、成分に注意が必要です。
基本的にお酒はひかえめを心がけましょう。なぜなら、アルコール飲料はさしたる栄養成分がないのに、糖質のカロリーがあるために血糖値を跳ね上げる効果が強いからです。
どんな飲み物がいいの?選ぶならこれ!
■お水
やはり安定のノンカロリー飲料です。
そして脂肪を燃焼したり、何かと活躍する飲料です。
水は人間の身体のほとんどを創っていますので、馴染み深く最も害のない飲料だと言えるでしょう。
水の硬度が柔らかければ飲みやすいので、ミネラルウォーターなどを選ぶ際には、いろいろ調べてみるのもいいかもしれませんね。
一度に大量に飲むと体に吸収されずに尿として排泄されてしまいます。こまめに少量ずつ飲むように心がけてください。
■緑茶
最近の研究によれば、コーヒーとともに生活習慣病を予防する効果があることがわかってきている高機能な飲み物です。
緑茶ポリフェノール、カテキンなどの健康効果も高く、まさに日本人向けの素晴らしい飲料だといえるのではないでしょうか?
緑茶をマウスに飲ませて運動させたところ、糖尿病の改善が見られたことが注目されています。また、緑茶ポリフェノールには、肥満を予防する効果があるとも言われています。
■コーヒー
緑茶とともに、糖尿病や脳卒中などの予防効果が徐々に解明されてきている飲料です。
コーヒーに含まれるポリフェノールなどは、糖尿病を予防する効果があるとして注目を集めています。
飲むときは、ブラックが基本です。入れるのであれば少量のミルクや甘味料にしましょう。
一層注意していただきたいのが「缶コーヒー」です。
清涼飲料水と匹敵する量の砂糖が入っているものもあり、さらに自動販売機では成分を確認することもできません。コーヒーだからと言って安易に選んではいけないということですね。
また、間違えてはいけないのは、
あるのはあくまでも糖尿病の「予防効果」だということ。過去にはカフェインが血糖値を上げるという研究報告もありました。すでに糖尿病になっている方は飲み過ぎ厳禁です。
■紅茶
緑茶、コーヒーが苦手な方には紅茶をお勧めします。
やはり紅茶にもポリフェノールが豊富なので、健康的な飲み物だと言えます。
これもやはり、無糖ストレートで飲むことが望ましいといえますね。
■ウーロン茶
サントリーの研究センターによると、糖尿病の経口血糖降下薬を使用している糖尿病の患者さんに、毎日濃いウーロン茶を1.5L飲んでもらったところ、水を飲んだだけのグループに比べて血糖値の改善が見られたそうです。
■その他糖質関係のトクホ
特定保健用食品とは、保健機能成分を含んだ食品です。科学的根拠を元に、個別に厚生労働省の認可を受けています。あくまでも食生活をサポートするものであって、大量に摂取したことによって疾病が治るようなものではありません。
普通のお茶を飲むよりはトクホのお茶の方が良い、程度に受け止めるのが良いでしょう。
糖尿病の方が気になる血糖値に関連しそうな代表的なトクホは「難消化性デキストリン」です。食物繊維の一種で、腸で糖質が吸収されるのを防ぐ効果があるといわれています。難消化性デキストリンは、脂肪の吸収を抑えるタイプのトクホにも含まれています。
糖尿病と飲み物のまとめ
ジュースや甘いコーヒー紅茶、お酒が飲めなくなって残念と気を落とす方も多いかもしれません。
ですが飲み物は食べ物と同じくらいに気をつけなければいけないものです。
少量を楽しんだり、代謝されない甘味料(ラカントやエリスリトールなど)を上手に使ってみるのも良いでしょう。
自分にあった飲み物を見つけてくださいね!