2023年11月28日

毎日摂りたい!血糖値上昇が緩やかな食べ物~たまねぎ編~

現代の生活習慣病のひとつとして深刻な問題となっている「糖尿病」。血糖値を下げる食べ物ってなにがあるんだろう?と、気になる方も多いはず。ここでは代表的な食べ物「たまねぎ」についてご紹介します。

血糖値上昇が緩やか?たまねぎの栄養価をおさらい

玉ねぎに主に含まれている栄養素を見ていきましょう。
・リン
・ビタミンB1
・ビタミンC
・β-カロテン
・葉酸
・カリウム
・食物繊維

ですが、他の野菜などと比べるとその含有量は少なめとなっています。
栄養やビタミン補給のために食べるというよりも、
他の野菜などと一緒に食べて栄養の補助をするというお野菜です。

どこのお宅でも必ずといっていいほど常備してあるたまねぎ。
誰にでも調理しやすく、手軽に取りやすい食材です。
お味噌汁や、炒め物の具材、みじん切りにしてお肉のつなぎに使うなど、ちょっとしたことにつかえて万能なお野菜ですね。

血糖値を下げるのに効果的なのは「イソアリイン」!

玉ねぎを切った時、目にしみて涙が…という経験をした方は多いと思います。
実はその目に染みる成分「イソアリイン」こそが、上がった血糖値を下げるインスリンを補助するように働くのです。

血糖値を下げる目的で摂取するのであれば1/4個が目安

玉ねぎは、サラダなど生で食べるのが1番オススメです。

サラダにするときは辛みが気になるかもしれませんが、辛みを抜くために水にさらしてしまうとせっかくの栄養分が流れ出してしまいます。しっかりと効果を得たいのであれば、水にさらさず食べる方が良いでしょう。

また、玉ねぎを切ったあと10分から20分ほどおいておくと、栄養分が増えるのだとか!!せっかくですから、玉ねぎを切った後すぐ調理せずにしばらく置いておきましょう。

代謝を助けるビタミンB1の吸収をサポート

食べたものをエネルギーにしやすくなる訳ですので、スタミナアップや疲労回復に役立ちます。

皮にも栄養たっぷり!「ケルセチン」

ケルセチンはフラボノイド系ポリフェノールの一種です。
ブロッコリー・ほうれん草・りんごなどと言った多くの植物に含まれています。
含有量は玉ねぎが一番だとも言われています。

ケルセチンは、玉ねぎの中でも私たちが普段食べている白い部分ではなく、茶色い外皮の部分に豊富に含まれています。ケルセチンにも様々な健康・美容効果が詰まっています。

抗酸化作用バツグンでアルツハイマーの予防効果も

抗酸化作用が強い成分には”ビタミンE”が有名ですが、それよりも非常に強力なチカラがあるのがケルセチンです。この抗酸化作用によって、活性酸素の除去に効果があり紫外線のダメージからお肌を守り、シミやシワを防ぎます。

さらに皮膚バリアの強化作用があり、抗ヒスタミン作用があることから花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの改善にも効果があると言われているので、荒れ肌などの解消にも効果的です。
また、腸内環境を改善する効果もあることも、荒れ肌解消の効果として有効です。

血糖値上昇が緩やかな食べ物とは言え、食べ過ぎには注意

玉ねぎを摂りすぎると、体調不良などの症状を起こすこともあります。

玉ねぎに含まれる硫化アリルは、胃酸の分泌を活発にします。摂り過ぎると「胸焼け」「吐き気」「下痢」などの症状を引き起こす可能性もあります。

硫化アリルは強い殺菌効果があることから、あまり食べすぎてしまうと、必要な菌まで殺してしまい、腸の調子が悪くなってしまうことも考えられます。

玉ねぎの最大の特徴は「血液サラサラ効果」ですが、食べ過ぎると逆に血圧を下げ過ぎてしまい貧血を起こす可能性もあります。

これら症状が出やすいのは、生食した場合に多く見られるようです。生玉ねぎの1日摂取目安量はだいたい50グラム程度(4分の1個)と覚えておきましょう。
加熱して食べるぶんには、食べ過ぎということはほとんどありませんので、あまり気にしなくても大丈夫です。

たまねぎを美味しく食べるために。食べ合わせのよい組み合わせは?

たまねぎ×豚肉

豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれます。
硫化アリルがビタミンB1を活性化させることで、疲労回復に非常に効果的です。

ビタミンB1を豊富に含んでいる豚肉については下の記事から見られます。
玉ねぎは豚肉と一緒に調理されることも多いですが、まさにバランスバツグンな組み合わせというわけです。

糖尿病予防・改善に!毎日使える低糖質レシピ 豚肉編(1)

https://blue-circle.jp/articles/176

糖尿病改善のため、自炊をしたいけど、毎日の食事を考えるのが大変…そんな時に使えるおいしいレシピをご紹介します!今回は豚肉編です。

たまねぎ×納豆

納豆に含まれるナットウキナーゼとケルセチンの力で冷え性改善に◎
納豆に玉ねぎのみじん切りを混ぜるなどして食べやすくアレンジ。

たまねぎ×トマト

トマトに含まれるリコピンとたまねぎの強力な抗酸化力をプラスしてアンチエイジング効果を発揮します。
ミートソースなどでよく食べる組み合わせですね。

その他にも相性の良い魚介類などが豊富にあります。
たまねぎだけでなくどんな食材にも言えることですが、それ単体で食べるよりも、複数の食材と食べることによってより多くの栄養素や健康効果がUPしますので、ひとつだけではなくバランスよく食べることをオススメします。

まとめ

玉ねぎの栄養やその働きについてご紹介しました。普段何気なく食べているだけの玉ねぎに、血糖値上昇を和らげてくれる効果やさまざまな美容効果などがあることを知って頂けたと思います。
調理法をもさまざま、食べあわせのバリエーションも豊かですから、普段の食事がに無理なく取り入れてみてくださいね。

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