2023年9月15日

糖尿病患者さんの甘味料選び。「血糖値をあげにくい」オススメ甘味料まとめ

血糖値を上げる食材として最も気になるものの一つとして、砂糖があります。 砂糖はごはんなどの炭水化物同様に血糖値を上げやすい食材です。 糖尿病患者さんにおいては特に摂り過ぎに注意したいものです。 今回は、砂糖の代わりとなる甘味などについて見ていきます。

血糖値を上げる食材として最も気になるものの一つとして、砂糖があります。
砂糖はごはんなどの炭水化物同様に血糖値を上げやすい食材です。
糖尿病患者さんにおいては特に摂り過ぎに注意したいものです。
今回は、砂糖の代わりとなる甘味などについて見ていきます。

糖尿病対策向け!甘味料を選ぶポイント

糖尿病対策なら合成甘味料

人工甘味料は糖アルコールと合成甘味料に分けられています。合成甘味料は基本的に甘みが強いのにも関わらず低カロリーやゼロカロリーです。もちろん糖アルコールも同じような性質のものもありますが、甘みが少ない上に砂糖よりも高カロリーのものもあります。

もちろん血糖値もあがりますから、糖質制限をしている方にはかなりハイリスクなものに。自然の甘みからつくりだしている糖アルコールはカロリーをもっている可能性が高くなるため、まずは避けておいた方が無難でしょう。

人工甘味料の中でも安全性の高いものを選ぶ

人工甘味料は人工的につくられたものなので、発がん性や病気のもとになるとの研究結果がでているものもあります。そこで安全をはかる基準として、正式な 機関からの認定を受けているかを確認しましょう。

WHO(国際保健機関)・FDA(米食品医薬局)・FAO(国連食糧農業機関)・厚生労働省など、世界には口にいれて害がないかなどを調査するプロの集団があります。様々な種類の実験や研究をした上の結果ですので、選ぶ際の大きなチェックポイントとなります。

血糖値を上昇させにくいオススメ甘味料

エリスリトール(GI値 1-2)

トウモロコシなどを原料にした、糖アルコールの一種。カロリーが低く、血糖値をほとんど上げないことで注目されている天然の甘味料。見た目は白砂糖のようですが、甘さは砂糖の65-70%程度。一度に食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあるようです。

ココナッツシュガー(GI値35前後)

必須アミノ酸が16種類など、ココナッツシュガーにはさまざまな栄養が含まれ、さらに低GI(GI32)。黒糖のようなコクがあるので、飲み物に入れてもおいしいし、料理にも砂糖代わりに使えます。

ステビア(GI値 0)

何世紀も前から南米では甘味料として使われているのがステビア。キク科の多年草です。日本でも、清涼飲料水の甘味料などに使われています。発がん性があるのではないか、などの議論もありましたが、ステビアはそもそもアスパルテーム、スクラロースなどの人口甘味料とはちがい、植物由来の甘味料であり、各国のさまざまな研究で安全性が確認されているようです。少量で砂糖の25-30倍もの甘さがあり、カロリーゼロ、GI値もゼロの甘味料です。

アガベ(GI値10-20)

低GI食品として注目され、日本でも店頭に並び始めているのでご存じの方も多いのでは。アガベシロップはメキシコやアリゾナ州などの砂漠地帯で育つブルーアガベ(竜舌蘭)から絞ったものを加工した製品。血中のブドウ糖濃度を上げにくい健康食品として人気のアガベですが、実は最近では逆に健康に悪いという説もあるのでご注意を。というのも、アガベシロップは果糖であるフルクトースの割合が非常に多く、高いものではこのフルクトースが95%をしめる製品も。血中のブドウ糖濃度を上げないのは、なぜならほとんどが果糖だから。フルクトースは血中ではほとんど分解されず、血糖値を変化させることは少ないものの、直接肝臓に運ばれるため、肝臓へ大きな負担がかかります。

まとめ

甘い味を求めて糖類を避けるなら、人工甘味料あるいは血糖値を上げない天然甘味料に置き換えるしかありません。
上手く甘味料を利用すれば、糖尿病の予防や治療に良い影響を与えることができます。
上手に利用してストレスのない毎日を送りましょう!

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