2023年11月5日

合併症も怖い糖尿病!目の疲れにはコレ!

糖尿病の合併症には網膜症と言うものもあります。 これは最悪失明してしまう事もあるんです。 その為にも食事療法はとても重要です。

目にも健康にもいい食べ物はズバリこれじゃ!

ビタミン

目にいい栄養素とその働きや効果を知ったら、次は実際にその栄養をとるようにしていきましょう。ただ食事をするのでなく、食物の成分や性質を上手に引き出して食事をとれば、さらに効果が得られます。

ミネラル、その他抗酸化作用をもつもの

ブルーベリー

成分:アントシアニン

目にいい果実としてあまりにも有名なブルーベリーには、アントシアニンがたっぷり含まれています。アントシアニンが目に効くメカニズムや効率のよい食べ方をご説明します。

アントシアニンとは?

しっかり目に効くアントシアニン、毎日摂って疲れ目を予防

アントシアニンは、ポリフェノールの一種です。ブルーベリーに代表される青紫色の色素成分で強力な抗酸化作用を持っています。

目に及ぼす効果としては、パソコン作業や暗い所で本を読むなどして目を酷使すると、目が疲れて見えづらくなる事があります。それは網膜にあるロドプシンという視覚情報伝達物質のはたらきが弱まって起こる症状です。

アントシアニンは、ロドプシンのはたらきを助け、疲れ目の予防、改善、視力回復に作用します。アントシアニンの作用は即効性があり、摂取後すぐにロドプシンの活性化が行われて目の機能が回復していきますが、その効果はほぼ1日で消失されるとされています。目の健康のためには、必要な量のアントシアニンを毎日摂るのが得策です。

その他にもアントシアニンには血圧上昇を抑制するはたらきや、活性酸素の抑制、肝機能改善、毛細血管保護、血小板凝固の抑制、動脈硬化などの生活習慣病予防効果があるとされています。

にんじん

にんじんのオレンジ色は栄養素のカロチン(ビタミンA)の色です。このカロテンの由来が英語名のキャロットからきているように、にんじんは非常に多くのβ-カロテンを含む目に良い野菜です。

成分:βカロチン ビタミンA

β-カロテンとは?

目にいいビタミン「β-カロテン」は、2つの機能を賢く使い分けます

β-カロテンはビタミンAの前駆体(ビタミンAになる前の段階の物質)です。にんじんなどの野菜や食べ物に含まれ、必要に応じて体内でビタミンAに変換されます。β-カロテンとしてのはたらきと、ビタミンAに変換されたあとのはたらきの両方をもっている賢いビタミンです。

β-カロテンは目の網膜に含まれる視覚情報の伝達物質ロドプシンの構成成分で、目の粘膜や網膜を健康に保つはたらきがあり、疲れ目や、目の乾燥を防ぐのにも役立つといわれています。そして網膜機能の維持も期待されます。

ビタミンAとは?

ビタミンAでしっとり潤い、目のトラブルからしっかりガード

ビタミンAは、脂溶性ビタミンの1つです。目や粘膜を正常に保ち、夜盲症などを防ぐ効果を持つビタミンです。レバーやうなぎなどの動物性の食べ物に多く含まれます。

ビタミンAは角膜や網膜の細胞を正常に保ち、涙の量を一定に保つはたらきを持っています。ビタミンAが不足すると粘液が分泌されにくくなります。そのために角膜や結膜が乾燥してドライアイや角膜炎、結膜炎を引き起こすといわれています。

納豆

成分:ビタミンB₂
納豆に多く含まれるビタミンB2は、目にいいといわれるビタミンの1つです。角膜や結膜など目の粘膜を保護してくれるビタミンB2は脂質の摂取が多い人ほど必要です。

ビタミンB2とは?

目や肌の粘膜守るビタミンの優等生、ダイエットの味方です

ビタミンB2は水溶性のビタミンです。別名をリボフラビンといいます。糖代謝や脂質の代謝に必要なビタミンで、皮膚や各器官の粘膜を正常に保つはたらきがあります。不足してくると口内炎や舌の炎症、目の角膜や結膜も荒れやすくなってしまいます。

ビタミンB2は血中の余分な物質を除去してくれるので、目周りの血管を正常化することで充血の改善も期待でます。目の表面や角膜、結膜の保護に使われるので、ビタミンB2が不足すると、目の表面が炎症をおこしかねません。また、ビタミンB2は脂質の代謝に使われるので、脂質の摂取が多い人ほどビタミンB2は必要です。

ビタミンB2は補酵素としてはたらき、身体に蓄えられた脂質やたんぱく質、糖質を分解してエネルギーに変えていきます。不足してしまうと脂質は、どんどん溜まっていく一方です。ダイエット中の方は不足しないようにビタミンB2を摂るように心がけましょう。

ゴマ、落花生

ゴマやらっかせいなどの種実類はビタミンB1やビタミンEを豊富に含み、糖代謝や脂質代謝を促進します。代謝が良くなる事で目の疲れがとれて視力低下を防ぐ効果があります。

成分:ビタミンB₁ ビタミンE

ビタミンB1とは?

神経伝達のお助けビタミン。視力の低下も防ぎます

ビタミンB1は、チアミンと呼ばれる水溶性のビタミンです。体内における糖代謝や脂質代謝の促進や神経機能の維持に欠かせない栄養素です。

糖質の代謝に使われるため、糖質の多い食品やアルコールを多量に摂取した時などに不足しやすくなります。ビタミンB1が不足して糖質の代謝が悪くなると、神経の伝達もうまくいきません。糖質がきちんと代謝されることにより視神経や筋肉の疲労を解消し、視力低下を防ぐという効果があります。

ビタミンEとは?

若返りのビタミンEで活性酸素から目をしっかり守ります

ビタミンEは脂溶性ビタミンで、代表的な抗酸化ビタミンのひとつです。「若返りのビタミン」の異名を持つほど強い抗酸化作用で、有害な過酸化脂質の生成を抑制します。細胞膜を正常に維持し末梢の血液の流れを良くすることで、目に酸素と栄養を送り届けることができ、視力回復にも効果があります。糖尿病など目に影響を与える代謝異常にも、ビタミンEは役立つといわれています。

鮭、かに

アスタキサンチンは、天然の赤色色素です。サケやカニといった魚介類の赤い色がアスタキサンチンの正体です。強力な抗酸化作用で有害な活性酸素を除去し、目の健康を守ります。

成分:アスタキサンチン

アスタキサンチンとは?

ビタミンEの500倍の抗酸化力!目だけでなく内臓脂肪やお肌にも効く

アスタキサンチンは、サケやカニなどの魚介類に存在する天然の赤色色素です。強力な抗酸化力を持っており、最近の研究では、抗酸化力が高いことで知られるビタミンEの約500倍、β-カロテンの40倍もの効果があることが判明しています。抗酸化作用により悪玉コレステロールの酸化を防ぐことで、動脈硬化の予防効果や美肌効果も期待されます。

そして、優れた抗酸化作用、抗炎症作用は目の健康にも良いのです。目を酷使すると筋肉が疲労して、調節機能がうまく働かなくなります。これが眼精疲労の状態です。アスタキサンチンは目の網膜でダイレクトにはたらき、抗酸化作用を発揮することで、目の筋肉に作用してピント調節機能を改善します。

その他、紫外線のダメージが原因と考えられる黄斑変性症、白内障、網膜症、ブドウ膜炎などの目のトラブルに対しても有効性が期待されています。年齢とともに太りやすくなってきますが、アスタキサンチンは内臓脂肪を減らす効果も期待されます。

目にいい食品で疲れ目知らず!からだの中から目の健康をバックアップします

目にいい食品と言えば、なんといっても代表格はブルーベリーですよね。その主成分であるアントシアニンは、目に効くサプリの成分としてご存じの方も多いと思います。その他にも、にんじんに含まれるβ-カロテン、サケやカニなどの色素成分のアスタキサンチン、青魚に含まれるDHAなど目にいい成分はたくさんあります。

糖尿病腎症が怖い!糖尿病の腎機能の衰えを阻止しよう

https://blue-circle.jp/articles/262

糖尿病腎症は最終的には命にかかわります。高血糖と腎臓について知ることで高血糖の恐ろしさが理解できるはずです。合併症の一つである糖尿病腎症の病態から症状までを理解して、腎機能の衰えを阻止しましょう

糖尿病網膜症、あなたは本当に大丈夫ですか?

https://blue-circle.jp/articles/282

糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症の一つです。自覚症状なく網膜の損傷は進行するのです。
病気を知ることこそ失明の防止となるのです。
まずは網膜症について、詳しく理解するところから始めましょう!

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