2024年4月9日

こんな症状は心不全の可能性大!原因や予防方法を解説

毎年、心不全が原因で亡くなる人が多くいます。しかし、意外と心不全の症状や原因について知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、心不全について紹介していきたいと思います。予防方法についても紹介するので、心不全について詳しくなり予防をするように心がけてみてください。

心不全について

まずは心不全について紹介していきたいと思います。多くの人が心不全のことを病名だと勘違いしています。しかし、心不全とは病名ではないのです。また、心不全には急性心不全と慢性心不全があります。急性心不全と慢性心不全についても紹介していきたいと思います。

そもそも心不全とは?

心不全とは、病名ではありません。心不全は、心臓の機能が落ちたことで十分な血液を送り出すことができなくなった状態のことを指しています。心臓には、血液を送り出す役割があり、全身に酸素や栄養素を行き渡らせています。よく心臓はポンプの働きをしていると言われていますが、それは血液を送り出しているからなのです。そして、そんな心臓のポンプの働きが落ちることで、血液を送り出す量が少なくなる状態のことが心不全なのです。

急性心不全や慢性心不全って?

心不全で亡くなったと聞くと、急性心不全のイメージが強いと思います。しかし、心不全には急性心不全だけでなく、慢性心不全もあります。急性心不全とは、突然発症する心不全です。風邪やストレスなどが引き金になる場合や原因が明らかにならないこともあります。一方慢性心不全とは、名前の通り慢性的に心不全となっている状態のことです。また、慢性心不全が悪化することで、急性心不全となることもあります。

若い方も心不全の可能性

心不全と聞くと、高齢の方が発症しやすいと思っている人も多いと思います。しかし、心不全は、若い方でも発症する可能性があるのです。芸能界でも、最上もがさんが心不全であることを公表しています。最上もがさんは2018年現在29歳であり、若い方でも心不全となることがわかるのではないでしょうか。高齢の方だけでなく、若い方も心不全となる可能性があるので注意して生活するべきなのです。

心不全の症状とは?

心不全になると危険なのはイメージが付きます。しかし、具体的な症状を知らない人もいるでしょう。実は、心不全の症状は多様であり、全ての患者さんが同じ症状となるわけではありません。そこで、心不全による症状について紹介していきたいと思います。

心臓のポンプ機能低下による症状

心不全になると、心臓のポンプ機能が低下します。ポンプ機能の低下による症状とされているのが、「疲労感」「脱力感」「四肢の冷感」などです。心臓のポンプ機能が低下することで、心臓から十分な血液を送り出すことができなくなります。そのため、心臓から送られてくる血液量が少なくなるのです。その結果、酸素や栄養が行き届かなくなってしまい、疲労感や脱力感が現れるのです。また、血液量が少なくなるので、末梢まで血液が行き渡りにくくなります。そのため、四肢の冷感も心不全の症状となっているのです。具体的には、頬や耳たぶ、手足の指先などが冷たくなります。

血液のうっ滞によりる症状

心不全になると、全身の血液が心臓に戻りにくくなります。そのため、血液の流れが悪くなり、血液がうっ滞するようになるのです。血液のうっ滞による症状のひとつが息切れです。坂道や階段を移動するだけで、息切れしやすくなります。また、浮腫も血液のうっ滞による症状です。うっ滞した静脈から水分がしみ出ることで、浮腫が現れるのです。とくに、下肢に浮腫が現れるのが特徴となっています。また、浮腫がある分、体重も増加します。そのため、短期間で体重が増加した場合は、心不全の症状の可能性があるので注意するべきです。

心不全の初期症状とは?

心不全の初期症状として挙げられるのが息切れです。坂道や階段を移動するだけで、息切れをしてしまいます。息切れは、年齢のせいにして片付けてしまう傾向があります。加齢により体力が低下することはありますが、急激に変化することはありません。そのため、急に体力が落ちたり、息切れをしたりするようになったら心不全の初期症状の可能性があるので注意してください。

また、浮腫も心不全の初期症状として挙げられます。心不全による浮腫は、下肢に現れることが多いのが特徴です。脛や足の甲を指で押さえると、そのまま凹んで圧痕が残ります。このような症状が見られたら、心不全の可能性があるので放置することなく病院で検査するのがおすすめです。心不全は進行してからでは治療が難しくなるため、早期発見がポイントとなります。そのため、初期症状が現われたら、早めに病院で検査するようにしてください。

心不全は早期発見・早期治療が大事

心不全は、早期発見・早期治療が大事です。一度弱ってしまった心臓は自然に良くなることはありません。そのため、心不全となった場合には、治療することが必要となるのです。また、心不全を放置すると、症状はどんどん進行してしまう可能性があります。心不全の症状を進行させないためにも、早期発見・早期治療が重要なのです。心不全の初期症状である息切れや下肢への浮腫などがある場合、心不全を疑い病院へ受診してみてください。

心不全の原因となる病気

心不全となる原因は、心筋に損傷を与えたり、心臓を過剰に働かせたりすることが挙げられます。いずれにしても、心臓に負荷がかかることで、心臓のポンプ機能が低下して心不全となってしまうのです。心不全の原因となり得る病気がいくつかあります。そこで、心不全の原因となる病気について紹介していきたいと思います。

心筋梗塞や狭心症

心筋梗塞や狭心症は、心臓の血管(冠動脈)は詰まることで起こる病気です。心筋梗塞や狭心症となると、心臓の筋肉が虚血または壊死の状態となり、心臓のポンプ機能が低下してしまいます。そのため、心筋梗塞や狭心症は心不全の原因となり得る病気なのです。ちなみに、心筋梗塞と狭心症は心臓病の死因の約半数に当たります。心不全にならないためだけでなく、自分の寿命を延ばすためにも心筋梗塞や狭心症には注意が必要なのです。

心臓弁膜症

心臓弁膜症も、心不全となる原因のひとつです。心臓弁膜症とは、心臓にある弁に炎症や外傷などにより起こる病気です。心臓弁膜症には、狭窄と閉鎖不全があります。狭窄は血液の流れが妨げられ、閉鎖不全となると血液が逆流してしまいます。そのため、心臓弁膜症になると血液の停滞・逆流が起こるため、心不全となってしまう可能性があるのです。

心筋症

心筋症は心臓の筋肉の異常であり、心臓の機能を低下させる病気です。心筋症にはいくつか種類がありますが、拡張型心筋症と肥大型心筋症が代表的な心筋症となります。拡張型心筋症となると、心臓の筋肉が薄くなり拡張して収縮力が低下します。肥大型心筋症は、心臓の筋肉が分厚くなる病気です。どちらも、心臓のポンプ機能が低下するため、心不全の原因として心筋症が挙げられるのです。

不整脈

不整脈も心不全の原因のひとつとして挙げられます。通常心臓は、規則正しく収縮を繰り返しています。しかし、不整脈になると脈が速くなったり、遅くなったりするのです。どちらにしても、心臓への負担が大きくなります。そのため、不整脈も心不全の原因になり得るのです。

心筋炎

心筋炎とは、心臓の筋肉に発生した炎症のことです。心臓の筋肉に炎症が起こることで、心臓のポンプ機能が低下することがあります。そのため、心筋炎となると心不全となる可能性があるのです。心筋炎の原因の多くは、感染症でありウィルスによるものが多いです。心筋炎となった場合、炎症を抑える治療を行います。合併症として心不全にならないためにも、早期の治療が大切です。

高血圧

高血圧も心不全となる原因のひとつです。血圧が高い状態とは、心臓が強い拍出をしていることになります。つまり、心臓に負荷がかかっている状態となっているのです。そのため、高血圧が長期間続くことにより、心臓のポンプ機能が低下して心不全につながるのです。ちなみに、高血圧は狭心症や心筋梗塞、心肥大など多くの心臓病と関係しています。心臓病にならないためには、高血圧にならない生活習慣が必要です。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気のことです。女性に起こりやすい病気なのですが、心不全の原因となることがあります。甲状腺機能低下症になるとホルモンが不足し、新陳代謝が衰えます。そして、放っておくと心臓の機能の低下の恐れがあるのです。心不全だけでなく、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞なども起こりやすくなります。

腎不全

腎不全も、心不全の原因となる可能性があります。腎不全となることで、体内の水分を十分に除去することができなくなります。その結果、血液量が増えることで、心臓への負担が大きくなってしまうのです。そのため、腎不全も心不全の原因として挙げられるのです。

貧血

貧血とは、体内の赤血球の量が正常時より少なくなっている状態のことです。赤血球にはヘモグロビンが含まれており、酸素を運んでいます。貧血となると、赤血球が減るため身体は酸素が足りていないと感じてしまいます。そのため、心臓は酸素を供給するために心拍数を上げるのです。その結果、心臓へ大きな負担がかかってしまい、心不全の原因となってしまうのです。

心不全の検査・診察について

心不全かもしれないと思ったら病院へ受診するべきです。そこで知っておきたいのが、病院ではどんな検査・診察をするのかです。どんな検査・診察をするのか知っておけば安心だと思います。そこで、心不全だと思ったときに受診するのは何科でどんな検査・診察をするのか紹介していきたいと思います。

心不全だと思ったら何科を受診?

心不全の初期症状である、息切れや異常な浮腫が現れたら心不全を疑うべきです。そして、心不全だと思ったら、循環器内科もしくは心臓血管内科を受診するようにしましょう。心不全は心臓の状態のことであり、心臓は循環器にあたります。そのため、心不全の疑いがある場合は、循環器内科・心臓血管内科を受診するべきなのです。

どんな検査・診察をするの?

心不全の疑いがある場合、まずは問診から行います。胸に聴診器を当てることで、心臓の雑音や肺に水が溜まっていないかなどを確認するのです。さらに、息苦しさや動悸など心不全の症状の度合いや、いつから症状が現れたかなどを聞かれることが多いです。その後、心不全の検査へと進んでいきます。

検査として行われるのは、採血・レントゲン・心電図の3つです。採血では、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)というホルモンの濃度をチェックします。心不全となるとBNPが増加するため、採血して濃度を測定するのです。また、胸部レントゲンでは、X線で心臓の大きさや肺に水が溜まっていないのかをチェックします。心電図では、脈の乱れや心筋梗塞などが起きていないのかを確認します。また、心電図でも心臓が大きくなっていなかのチェックをすることができるのです。基本的には、採血・レントゲン・心電図の検査をし、数値に異常があると精密検査をするという流れとなります。

精密検査で行う検査は?

心不全の疑いで病院へ受診すると採血・レントゲン・心電図の検査を行いますが、それらの検査で異常な数値だと精密検査を受けることになります。精密検査では、心エコー検査や心臓カテーテル検査などを行います。心エコー検査では、超音波を使い心臓の断面図を描写する検査です。心臓の動きを確認することができ、心臓のサイズを測ったり、弁の機能を確認したりすることができます。心不全の原因を調べるためにも、心エコー検査は行うのです。

また、心臓カテーテル検査とは、心臓の中に細く柔らかいカテーテルを通して、心臓の部屋の圧力・血流を測定します。心臓カテーテル検査とセットで、冠動脈造影も行います。冠動脈造影では、冠動脈の血液の流れを確認することができるのです。採血・レントゲン・心電図の検査で異常な数値だった場合、精密検査をしっかりと受けるようにしてください。

心不全による浮腫の原因と対策

心不全の初期症状として現れやすいのが浮腫です。一時的な浮腫なら問題ないですが、長く続く場合には心不全の可能性があるので注意が必要となります。そこで、心不全による浮腫となる原因や対策について紹介していきたいと思います。

なぜ心不全だと浮腫やすくなるの?

心不全となると浮腫やすくなります。浮腫の理由は、毛細血管から血液中の水分が染み出すことになるものです。心不全となると心臓のポンプ機能が低下して、血液が心臓に戻りづらくなります。そのため、血液が停滞するため、毛細血管から水分が染み出してしまいます。ですから、心不全となると浮腫の症状が現れるのです。

心不全による浮腫の特徴

心不全による浮腫の特徴として挙げられるのが、下肢への浮腫です。基本的に下肢への浮腫が多いため、異常に下肢へ浮腫が見られる場合には注意が必要となります。また、浮腫を調べるには、指で押す方法があります。脛や足の甲をギューと押すと、浮腫がある場所は押した跡がしばらく残るのです。そのため、浮腫があるのか調べるときには、指で脛や足の甲を押してみてください。

浮腫の対策

浮腫みの対策としては、運動が挙げられます。心不全の方は、過剰な運動はダメですが全く運動するのもダメです。筋肉は心臓の動きを助けてくれ、血流をスムーズにしてくれます。そのため、運動をして筋肉を付けることで浮腫への対策となるのです。とくに、ふくらはぎや太ももの筋肉を鍛えるのが良いとされています。具体的には、階段の昇り降りの運動などで鍛えるのがおすすめです。

また、浮腫対策としては利尿剤が一番効果的です。利尿剤を使うことで、塩分を吸収するのを抑えることができ、水分を体に留めこまなくなります。そして、尿として水分を排出することができるのです。心不全の方も、うっ血を防ぐために利尿剤を利用します。もちろん、医者の処方が必要なので、担当医と相談しながら利尿剤を利用するようにしてください。

心不全になると胸水の心配も…

心不全になると、胸水を起こす可能性があります。胸水と聞いても、どんな症状なのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、胸水の症状や胸水と心不全の関係について紹介していきたいと思います。

胸水とは?

胸水とは、簡単に言えば胸に水が溜まることです。健康な人でも、わずかな胸水が存在しています。そして、呼吸をする時には、肺と胸壁との間の抵抗を減らす潤滑油としての役割があるのです。そのため、胸水は必要なのですが、正常範囲を超えて存在するのは病的な胸水とされているのです。

胸水と心不全の関係

病的な胸水の原因として挙げられるのが心不全です。心不全になると、全身の血液が心臓に戻りにくくなります。これを血液のうっ滞とされており、うっ滞することで静脈から水分が染み出てしまうのです。心不全による胸水は、うっ滞により静脈から水分が染み出て胸に水が溜まることで起こります。そのため、胸水の原因として心不全が挙げられているのです。

胸水による症状

胸水による症状としては、息が切れる・呼吸が苦しいなどが挙げられます。また、咳や胸痛などの症状を起こします。しかし、無症状であることも多々あるので注意が必要です。また、呼吸をする時に十分に息を吸えないという症状もあります。この症状は、胸水の重要な症状なので病院に検査に行くようにしてください。胸水は心不全以外にも、感染症や悪性腫瘍の可能性があります。胸水の裏には、他の病気が隠れていることがあるので注意してください。

心不全による胸水の治療

心不全による胸水に対しては、利尿薬を中心とした治療を行うことになります。心不全による胸水は、血液のうっ滞によるものであるため利尿薬が効果的なのです。心不全による胸水は、しっかりと治療を行えば改善していきます。そのため、病院へ行き適切な治療を行うようにしてください。

心不全の治療方法

心不全の治療方法は複数あります。複数ある治療方法の中から、心不全の状況やなどに合わせて治療を選択していく必要があるのです。そこで、複数ある心不全の治療方法について紹介していきたいと思います。

生活習慣改善による治療

慢性心不全の場合は、生活習慣を改善させることが治療となります。できるだけ、心臓に負担がかからないような生活習慣を心掛ける必要があるのです。具体的には、減塩や運動などが挙げられます。塩分を取り過ぎてしまうと、余分な水分を溜め込むことになります。その結果、心臓の負担となってしまうのです。厚生労働省による塩分の目標摂取量は、18歳以上男性が1日8.0g未満、18歳以上女性が1日7.0g未満と定めています。できるだけ塩分制限を続けて、水分溜め込まないようにしてください。

また、適度な運動をすることも心不全の治療のひとつとなります。しかし、心不全の状況によっては、運動が心臓の負担となってしまうことがあります。そのため、心不全の方が運動するときには、担当医に相談するようにしてください。他にも、タバコやアルコールもやめるべきです。生活習慣の改善をすることで心不全の悪化を防ぐことができるのです。

原因となる病気の治療

心不全は、病気ではなく心臓のポンプ機能が低下した状態のことを指しています。そのため、心臓の働きを低下させた原因を治療することが心不全の治療となるのです。心不全の原因となる病気は、狭心症や心筋梗塞、高血圧など複数あります。ですから、心臓の働きを低下させた原因となる病気を特定し、その病気を治療することが心不全を治療するになるのです。

薬物療法

心不全の治療方法として、薬物療法を選択することが多いです。内服薬によって、症状を治めて心機能を回復させる治療となります。心不全の薬物療法で使われる薬としては、強心薬や利尿剤、血管拡張薬などがあります。強心薬とは、心臓の収縮力を高める作用がある薬です。強心薬は、心臓の筋肉に作用することで、心臓のポンプ機能を強くする効果があります。

利尿剤は、名前の通り過剰な水分を尿として排出してくれる効果があります。そのため、うっ血による症状を改善させてくれるのです。利尿剤を使用することで、心臓への負担を軽減させることができます。また、血管拡張薬は、心臓の血管を広げる効果があります。そのため、心臓の負担を軽くしてくれるのです。利尿剤も血管拡張薬も心臓の負担を軽減してくれる薬なのです

心臓再同期療法

心臓の機能の低下がひどい場合は、心臓再同期療法を選択することがあります。心臓再同期療法とは、特殊なペースメーカーを使った治療となります。心臓の左右を同時に刺激することで、心臓が血液を送り出すリズムを調整する治療です。

補助人工心臓や心臓移植

重症の心不全の場合は、補助人工心臓や心臓移植を行います。補助人工心臓とは、弱った心臓にチューブをつなぎ装着することで、心臓が身体に血液を送り出すのを助けるのです。補助人工心臓を使うことで心臓を休めることにより、心機能が回復して補助人工心臓の使用を中止する場合もあります。また、心臓移植も治療法としてはありますが、ドナー不足や手術することができる施設が限られています。

心不全は足浴が効果的?

心不全の方は、足浴をリハビリとして行う場合があります。どんな目的で足浴をするのか紹介していきたいと思います。また、心不全の方の足浴は、注意すべき点がいくつかあるのです。そこで、足浴をするときの注意点についても紹介していきたいと思います。

足浴をする目的

足浴をする目的としては、リラックス効果が挙げられます。足浴をすることで、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になることで、心臓の負担を軽減させることができるのです。また、足浴をすることで、末梢の血管を拡張させて血行を促進する効果もあります。血行を促進させることで、利尿を促すことができます。そのため、心臓の負担を軽減されることができ、浮腫の改善にもつながるのです。他にも、足浴は感染症を防ぐことができ、睡眠促進効果も得られます。

足浴をするときの注意点

心不全の方の足浴をするときの注意点は、端座位で足浴を行うことです。端座位とは、足を下して座った姿勢のことです。端座位で行わらないと心臓に負担がかかってしまいます。心臓に負担をかけないためにも、端座位で足浴をするようにしてください。また、血行が良くなりすぎると低血圧となる可能性があります。そのため、足浴するときには呼吸状態や表情を観察するようにしてください。他にも、お湯の温度の加減や時間帯の配慮が大事です。できるだけ、心不全の方の負担にならないように足浴するようにしてください。

心不全の予防方法を紹介

心不全になるのは、誰でも嫌だと思います。そこで、健康なときから心不全にならないためにも、予防をするべきなのです。心不全の予防方法はたくさんあります。心不全の予防方法を紹介していきますので、ぜひ参考にして心不全の予防に役立ててみてください。

肥満を防ぐ

心不全の予防として、肥満を防ぐことが挙げられます。実は、肥満は心臓に大きな負担をかけてしまいます。そのため、肥満になると心不全となる可能性が高くなってしまいます。ですから、肥満にならないようにすることで、心不全の予防となるのです。肥満を防ぐためにも、適度な運動をしたり、規則正しい食事をしたりするようにしてください。

減塩食にする

減塩食にするのも、心不全の予防となります。塩分の取り過ぎは、高血圧になる可能性が高まります。高血圧になると心臓への負担が大きくなり、心不全の原因となり得るのです。そのため、減塩食にすることで高血圧の予防となり、心不全の予防にもつながるのです。醬油や塩の量を減らして、減塩食を意識するようにしてください。

禁煙する

タバコを吸うことで、心不全となる可能性が高くなります。タバコに含まれているニコチンや一酸化炭素は心臓・肺など循環器に悪影響を与えるのです。ニコチンは交感神経を刺激するため、血圧・脈拍が上がり心臓への負担となります。また、一酸化炭素が増えてしまうことで、血液中の酸素が減ってしまうのです。タバコを吸うことで心臓への負担を増加させ、心不全となる可能性が高くなります。そのため、禁煙することで、心不全の予防につながるのです。

お酒を控える

アルコールを摂取し過ぎると心不全の原因となることがあります。そのため、お酒を控えることで心不全の予防をすることができるのです。アルコールは、血圧を一時的に下げることがあります。しかし、長期間のみ続けることで、血圧を上げて高血圧となる可能性があるのです。高血圧は心不全の原因となるため、お酒を控えることで心不全の予防となるのです。アルコールの働きは複雑であり、心臓の働きを強めることもあります。しかし、飲み過ぎれば体に悪影響を与えるため、飲み過ぎないようにするべきなのです。

適度な運動

適度な運動をすることで、心不全の予防となります。運動をすることで、ストレス解消をすることができます。ストレスが溜まることで心不全の発症を高めるため、適度な運動をすることでストレスを解消することができて心不全の予防となるのです。また、適度な運動をすることで、体形の維持をすることができます。肥満になると心臓への負担が大きくなるため、適度な運動をして肥満を防ぐことで心不全の予防となるのです。ただし、あまりにも激しい運動は逆効果となることがあります。激しい運動は、心臓への負担が強すぎることがあるため、適度な運動をすることを心がけましょう。

ストレスを溜めない

心不全の原因として、ストレスが挙げられます。そのため、ストレスを溜めないように生活することが心不全の予防となるのです。ストレスは血液中のコレステロールが上昇し、動脈硬化が進行しやすくなります。さらに、交換試験系のホルモンが増えることで、血圧が上昇しやすく心筋梗塞の原因となるのです。心筋梗塞は心不全の原因となり得るため、ストレスを溜めないことで心筋梗塞の予防ができ、心不全の予防にもつながるのです。

こんな症状は心不全の可能性大!原因や予防方法を解説のまとめ

今回は心不全について紹介してきました。心不全は病名ではなく、心臓のポンプ機能が低下している状態のことです。心不全の原因になり得る病気は数多くあります。心不全にならないためにも、病気にかからないような生活するべきなのです。とくに、肥満や塩分の取り過ぎには注意してください。また、「心不全かも」と思ったときには、すぐに病院へ受診しましょう。心不全は他の病気と同じで、早期発見・早期治療がポイントになります。手遅れにならないためにも、早期発見・早期治療を心がけるべきなのです。息切れや下肢への浮腫など、心不全の初期症状とみられる症状が現れたら病院へ行きましょう。

警報は静か、だから怖い心不全!やさしく詳しく解説

https://blue-circle.jp/articles/419

心不全の発症は増加の一途をたどっています。高齢に伴うだけではなく、若年層にも十分に起きる可能性がある心不全です。突然死などの危険から回避するためにも、心不全についてしっかり理解しておきましょう。

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