今回はダイエットの中でも 糖質制限をメインに行う糖質ダイエット。糖質が身体にとってどんな効果を見出しているのか知ることによってダイエットの本質が見えてくるはずです。
糖質ダイエット!糖質制限の基礎知識と様々な効果に驚き!
三大栄養素の違いから糖質の正体を理解してみよう
■人間の体を維持するものは
タンパク質、脂質、糖質です。それぞれ身体を維持するためにエネルギー(カロリー)となる量も違いがあります。
全て1g当たり、たんぱく質=4Kcal、脂質=9Kcal、糖質=4Kcalです。
■何を食べてもカロリーだけ意識すればいいんじゃない?
栄養素の内容を無視して、同じカロリー分になるように量を変えて摂取したとしたならば、エネルギー量は同じなので、ダイエットには関係なさそうで、糖質制限にこだわる必要はないと思いがちですが、実は大きな効果の違いがあるんです。
タンパク質効果は身体を動かす、栄養を運ぶ、ホルモンを維持するなどの働きを担います。脂質は、エネルギーとなる主要成分ですが、他には細胞や組織の保護や体温調節に関与するものです。
では糖質制限において、糖質を見てみますと、糖質も身体を維持するためのエネルギー源です。脂質と違い、水に溶けやすい特徴があるため、エネルギーになるまでの複雑な分解過程はなく、即効性のエネルギーとなります。特に脳の回転には、糖質効果は必要不可欠です。
維持する目的が成分ごとに違うので、吸収や貯蔵の面で変わってきます。そのため、タンパク質に比べて、脂質や糖質の方が太りやすいというわけです。
糖質制限がダイエットに効果的なわけ
■糖分とインシュリンの関係
食べた物が消化される時点で、糖質が体内に入ってくる効果で、インシュリンという膵臓から分泌されるホルモンが始動開始します。
糖分が多ければ多いほどインシュリンはどんどん分泌され、必要な場所への分配作業が成されます。インシュリンは、糖分を各臓器のエネルギー源として運ぶ。血管内に流出した糖分を細胞のエネルギーへとして運ぶ。しかし使い切れなかった糖分は、脂肪が無くなった時に備えて、脂肪細胞に取り込まれ、グリコーゲンという脂肪に変化して貯蔵されてしまいます。
■ダイエットに糖質制限が用いられる理由
・糖質制限により、インシュリンの分泌量が減り、中性脂肪としての貯蔵を妨げる効果がある
・先にエネルギーとして使用される糖質が無いため、すでに貯蔵されている脂肪が燃焼される効果に つながる。
・食事を抜くダイエットではないので、ストレスが少ない
・炭水化物のみの制限なので、代用に野菜などを多くとることで満腹感を感じられる。
・外食の際も、簡単に糖質制限できる手軽さがある
糖質制限って具体的には
■糖質制限ダイエットの基本
・糖質制限として、米・パン・麺などの炭水化物をできるだけ控える
・ダイエットでも、食事は抜かず、一日三食しっかり食べる
・糖質摂取量を最高でも50gまでに抑える。できるなら20g程度に抑える
・ダイエットのリバウンド予防にも筋肉量を減らさない。糖質制限はするがタンパク質は制限しない
■糖質ダイエットにポイント食材
・ご飯や麺をオールストップするというのは、かなりダイエットとしての苦痛領域になると思われます。糖質制限されると余計に食べたくなってしまうのが人間の心理です。では、糖分が少ないものを選択することで糖質制限してみてはいかがでしょう。
春雨は、糖分は多いのですが、血糖値を上昇させるメカニズムが、パンに比べて3杯も遅く、水分の含有が多いので量的に少なくて満足できる美点があります。
うどんやラーメンなどのしっかり麺の選択肢の中では、蕎麦がお勧めです。糖質の量にそれほど差はなく、完全なる糖質制限にはなりませんが、身体の錆を取る美容効果には期待できるものです。
・糖質だけの制限と言って、脂肪類をたくさん食べてしまっては、効果激減です。肉類を食べるのであれば、赤身や鶏肉のささみなど脂肪分が少ない部分を意識して食べるといいでしょう。
また、副食のメインとして肉よりも魚類は、より大きなダイエット効果となるでしょう。糖質が少ないことにこだわらず、タンパク質が豊富であり、悪玉コレステロールの減量に関与することに重点を置くことがたいせつです。
・糖質がめっきり少ないものと言えば、豆腐類やきのこ類、野菜で、ダイエットの定番ですね。しかし、野菜のなかでも、イモ類や根菜類は糖質が多いので要注意です。
・果物は、運動前などには効果的ですが、即効性エネルギーとして使わないのであれば、脂肪になってしまうので食べるシチュエーションを考慮するべきです。
ダイエット以外にも効果あり
糖質制限するだけで、ダイエット効果以外にもメリットがたくさんあります。
ダイエット目的に始めた糖質制限が、「そういえば…」と違う部分の健康に波及する結果になったと気付く人もいるのではないでしょうか。
血糖値が上がるとインシュリンがたくさん分泌する。この効果が軽減すると、インシュリンに便乗して、悪影響を及ぼしていた物質も減り、多臓器の病気リスクが無くなります。
また、血液の質が上昇するので、病気予防や美容効果にも従事します。
■身近に感じる第二の効果
●血糖の上下限に差が少なくなったため低血糖のような症状がなくなり、だるさが消失
●血糖の急下降がなくなり、脳の興奮が消失。よく眠れるようになる
●中性脂肪が減るので、血液の粘度が低くなり動脈硬化リスクが減る
●血液循環良くなるので 新陳代謝がアップし冷え性が無くなる。肌がきれいになる
●血糖の激しい変動がなくなると、脳の糖分不足が改善されて、うつ病対策にもなる
●大腸がんの発症リスク(Cペプチド)が減り、大腸がん予防になる
糖質制限は利用する価値がある
ダイエットに必要なことは、無理のない方法で続けること。また、肉体的にも精神的にも害を及ぼさないということが大前提になってきます。ダイエットは、美を追求するだけの物ではありません。
健康を取り戻すため、または糖尿病や腎臓病、関節疾患などに病気の部分に負担を与えない、病気の進行を防止するなど さまざまな目的に用いられるものです。
糖質制限の効果は ダイエットの効果を表向きにも大きな目標とされていますが、インシュリンの大きな意味を知り健康のサイクルを認識することによって、大きな好影響が期待できます。
ダイエットではなくとも、生活の中に糖質制限を少し取り入れてみるのも良いかと思われます。
https://blue-circle.jp/articles/255
糖質制限中、朝食はどんなものにするか悩む人が多いようです。朝食はダイエット中でなくても一日の始まりで重要な食事。特に糖質制限中の朝食ではどんなものを食べれば良いのでしょうか。糖質制限の際の朝食について5つのポイントを簡単に学びましょう。