糖尿病の食事には納豆が効果的?血糖値との関係

糖尿病になっても納豆は効果的なのでしょうか。納豆と言えば、大豆イソフラボン、ねばねば、など健康食品で知られていますが、血糖値にも関係があるようです。 健康に万能な納豆をご紹介。

納豆1パック当たりの栄養素

糖尿病と納豆の関係を紐解く前に、まずは納豆1パックの栄養素を整理します。

■納豆1パック(約50g)当たり

エネルギー:100kcal
たんぱく質:8g
脂質:5g
炭水化物:6g
食物繊維:3g
カリウム:330mg
カルシウム:45mg
マグネシウム:50mg
鉄分:1.5mg
ビタミンB2:0.28mg
ビタミンE:0.25mg

納豆は血糖値を下げるのか?

納豆は糖尿病にとってどんな食材なんでしょうか?そして血糖値にはどんな影響があるのでしょうか?

納豆には主原料である大豆の大豆たんぱくの中に「水溶性ペプチド」という成分が含まれています。
人は食事をすることによって血糖値が上昇しますが、それを正常にもどす働きをしているのがインスリンというホルモンであり、「水溶性ペプチド」はこのインスリンの働きを活性化させ、血液中の糖の吸収を促す作用があるのです。
つまり、納豆は、血糖値を上げにくくする効果がある食品と言えます。

納豆の食物繊維の働きに注目

成人の約6.4人にひとりが糖尿病患者もしくは糖尿病予備軍とされる現代日本において、血糖値のコントロールは多くの人々の重大な関心事となっています。
血糖値が急激に上昇するのは食事の後。
ミツカンでは、納豆に食後血糖値の上昇を抑制する効果があり、かつ、納豆のほうが大豆に比べその効果が強い傾向にあることを、研究により確認、発表しました。

食物繊維に食後血糖値の上昇抑制効果があることはすでに報告されており、その中には大豆の食物繊維も含まれています。
しかし、納豆や大豆のかたちで摂取した場合の抑制効果については、これまでに報告例がありませんでした。納豆のもつ食物繊維に血糖値の上昇抑制効果があれば、納豆にも血糖値の上昇抑制効果が期待できるのではないか、納豆が発酵により大豆にない新たな有効成分を生み出しているのであれば大豆以上のはたらきをもつのではないか、そう考えたところから研究は開始されました。

合併症を防ぐ、大豆のレシチン

糖尿病が怖いのは、高血糖の状態が続くことより、合併症を起こすからです。

毛細血管の損傷によって起こる網膜症、腎症、神経障害は、糖尿病の三大合併症といわれています。
なかでも、糖尿病の合併症で網膜症になり、視覚障害になった人は年間3000人にも及びます。
糖尿病になると、医師も患者も血糖値を下げようとします。
これは当然のことですが、そこに落とし穴があるのです。実は、網膜症は血糖値を急激に下げた場合に起こりやすいのです。血糖値が急激に下がると、網膜の中の微妙なバランスが崩れ、新しい毛細血管ができてきます。
しかし、この新しい血管を構成する細胞膜のレシチンが不足すると、とても脆い毛細血管になり、また小さな動脈瘤もできやすいのです。

そのため、ちょっとした刺激でも破れて出血を繰り返しやすくなり、網膜症の引きがねにもなりかねません。

しかし、不思議なことに、高血糖の状態が長く続いても、網膜症などまったく血管に合併症の出ない患者もいます。
そういう人は往々にして血中にレシチンが多く、毛細血管の壁を破れないように強力にガードしているのではないか、と考えられているのです。
納豆に多く含まれるレシチンは、糖尿病の合併症を未然に防いでくれる効果があるのです。

糖尿病と納豆についてのまとめ

糖尿病にとってもやっぱり納豆は血糖値のうまくコントロールしてくれるなどの優秀食品でしたね。

好き嫌いがはっきりする食品ではありますが。。。

ダイエットにも最適ですし、今晩は納豆ごはんにしましょう!

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