糖尿病の方が頭痛になったら最初に読む記事

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今回は糖尿病と頭痛について。皆さんは頭痛に悩まされることはありますか? よく聞くのは片頭痛。片頭痛とは、頭の片側のみに発作的に発生し、脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴う事もあります。原因があまりわかっていないのも心配ですよね。さて、そんな片頭痛や頭痛に、糖尿病はどう関連してくるのでしょうか?



糖尿病の症状として「頭痛」や「めまい」があるのをご存知ですか?

症状自体はごくありふれたものですが、どうして糖尿病でこうした症状が出るのでしょうか?


どうして糖尿病で、頭痛やめまいが起こる?

原因1 低血糖で起こる

糖尿病で頭痛が起こったら、考えられる原因のひとつが低血糖です。
糖尿病は血糖値の高い状態が続きますが、インスリン注射などで血糖値を下がりすぎると、逆に低血糖状態になることがあります。

低血糖になる意識障害などの重篤な状態に陥ることがあり、ここに至る中で「頭痛」や「めまい」と言った症状が起こります。
そのため糖尿病で頭痛などの症状が起こった場合、低血糖の前兆と考えることができます。

原因2 動脈硬化で起こる

高血糖の状態が続くと全身の血管がダメージを受けます。ダメージを受けるのは最初は細い血管で、それは脳の血管も例外ではありません。
脳の血管に動脈硬化が進めば、脳の一部の血流が悪くなります。これによって連想するのが脳梗塞や脳卒中だと思います。
この脳梗塞や脳卒中と言った疾患に伴って起こるのが、「頭痛」です。
脳梗塞や脳卒中の場合必ず頭痛が起こるということではありませんが、そうしたケースもあるので注意が必要なのです。

原因3 認知症の前兆

脳の血管のダメージと関連しますが、糖尿病を発症していると認知症を発症しやすくなるとされています。
この認知症の前兆として起こることがあるのが、頻繁に起こる頭痛と言われています。

糖尿病で気をつけなければいけない高血圧と頭痛

糖尿病患者さんの2人に1人は高血圧を合併していると言われていますが、高血圧があると頭痛を起こしやすくなります。

脳動脈は、交感神経等の神経性調節以外にも自己調節機構で血流量などが調節されています。
1993年に日本内科学会雑誌に出された『頭痛の発生機序』という論文では、この自己調節機構は、通常平均血圧が65~150mmHgの範囲にあるときに脳の血流が正常に保たれるようにするしくみになっています。
このしくみが働く血圧の範囲は、交感神経が活発になると広くなり、活発でなくなると狭くなるようにできています。
私たちが夜寝ている間は、交感神経の働きが弱くなり、自己調節機構が働く範囲が狭くなり、上限が150mmHgから下がってきます。

高血圧の人で頭痛が起こることが多いのは、夜間に自己調節機能で調整できる範囲が狭くなり、血圧が自己の範囲を超えてしまうため、脳の細動脈が拡がり、それが原因と考えられます。


また、糖尿病で高血糖の状態が続くと、浸透圧の差で血管内に水分が入ってくることで、血液全体の量が増えて血管を圧迫するため、高血圧になりやすくなります。


高血圧の初期には、頭痛・頭重感、めまい、耳鳴り、肩こり、手足のしびれ、動悸、脈の乱れ、心臓部の圧迫感などの症状が出やすくなります。
糖尿病でこういった症状が複数、頻繁に出るようになった場合は、血圧も注意してコントロールしていく必要があります。


特に気をつけなければいけないのは、頭痛とともに手足がしびれて視野が狭くなったり見えにくくなる、言葉がなんとなくしゃべりにくいといった症状がある場合です。
こういった場合は、たとえ頭痛が軽かったり頻度が多くないとしても、動脈硬化による初期の脳梗塞の可能性もあります。


頭痛に加えて上記のような症状があった場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

頭痛の対処と糖尿病・高血圧の日頃のケア

糖尿病と高血圧を併発している場合は、動脈硬化のリスクはさらに高まります。
脳や脳血管に異常がある可能性があり早めに医師の診療を受けるべきケースとしては、突然激しく痛む、頭痛の頻度・程度が増していく、数回市販の頭痛薬を飲んでも良くならないなどの場合です。


高血圧からきていると思われる軽い頭痛は、先にも見てきたように、自己調節機構を動かすために朝軽く身体を動かして交感神経のスイッチを入れたり、頭から首にかけて軽くマッサージしたり、光や音が落ち着いた静かな部屋でリラックスすることで症状が軽くなります。


頭痛がつらい時は、市販の頭痛薬を飲むというのも一つの選択肢です。
しかし頻繁に頭痛薬を用いると、そのことで逆に頭痛がひどくなったり、薬を止めると痛みが出る場合もあります。
市販の頭痛薬は必ず使用上の注意を守り、他の薬も服用している場合などで不安があるときは医師に相談してみましょう。


また、血圧を上げるような生活習慣は改善が必要です。
具体的には、ストレスを溜め込む、喫煙、塩分の多い食事などは控えるようにします。
動脈硬化を防ぐには、高血糖・高血圧とともに動脈硬化の原因になるコレステールの摂りすぎにも注意し、卵や肉といったコレステロールを多く含む食べ物を摂りすぎないようにすることも大切です。

糖尿病+頭痛やめまいは速やかな対処が必要!

頭痛やめまいは糖尿病以外の原因でも起こります。そのため、むやみやたらに頭痛やめまいを怖がる必要はありません。
ですが、少なくとも糖尿病を発症している人が頭痛やめまいを感じたときには、危険な状態であることを知っておきましょう。
そのときにすぐに病院に行くなどの対処が出来ればなおよいですね。

片頭痛の治療は別に考えたほうがいいです

片頭痛がでるたびに脳卒中のことを心配されているようですが、片頭痛の延長線上で脳卒中をおこすわけではありませんから、これは無用な心配といえます。

脳出血の場合には、血管が破れてからでないと、頭痛をおこすわけではありませんし(それも麻ひのひどい大出血)、脳こうそくでは発症したとき頭痛はおこりません。

脳卒中は、糖尿病と関係することはあっても片頭痛とは関連しないのです。
片頭痛は高齢になっていくにしたがって消えていきます。
その理由としては、動脈がだんだん硬くなることによって、血管が拡がりにくくなり、痛みがでにくくなるからであるという説があります。

これ裏打ちする事実として、筆者も糖尿病と片頭痛をあわせもつ患者さんを何人も診察したことがあるのですが、たしかに通常の片頭痛に比較して、頭痛が消えていく年齢が早い印象を受けます。

これはけっしてよいことではなく、動脈硬化が進んで血管が硬くなっていることをあらわしている可能性があるのです。
あなたは糖尿病の治療を続ける一方で、片頭痛については別個に適切な薬の処方を受けるべきでしょう。

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頭痛は糖尿病の初期症状である場合が多く、糖尿病によって動脈硬化を起こしやすいため脳梗塞や脳卒中になりやすいと言えます。こういった合併症は命の危険性もありますので早めに病院を受診しましょう。

この記事のライター

あおいまる編集部のIです。

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