糖尿病神経障害は治る?無視した先には死も?

糖尿病神経障害は合併症の中でも、最も頻度高く引き起こされる病気です。 身体中に巡っている神経が悲鳴をあげます。 放置してしまうと痛いだけではなく、死に至ることもあります。糖尿病性神経障害について、しっかりした認識と管理で怖い合併症を避けましょう。

神経障害とは複雑に分類されている

神経障害の分類

体の器官同士をつなぎ、様々な刺激を伝達する経路にあたります。この神経に障害が生じた状態を神経障害と呼びます。
神経は体のあらゆる部分に巡って、私たちの体の機能を維持しています。

神経は大きく分けると2つ。脳が集合場所とすると、そこから脊髄に沿って伸びる部分を「中枢神経」、それら中枢から発信して体の先端に向かって伸びていく「末梢神経」とに分かれます。

中枢神経でも脳の神経が障害されると、統合失調症やうつ病、脳梗塞などが原因であれば、手足が動かなくなる、言葉を発することができなくなるといった影響が出ます。
脊髄における中枢神経の障害は主に、腰部椎間板ヘルニア、脊柱感狭窄症などによって生じますが、部位によっては下半身麻痺や腰痛などが生じてきます。

さらに末梢神経障害は「多発性末梢神経障害」と「単末梢神経障害」に分かます。
多発性末梢神経障害の原因には癌や薬物中毒、感染症、そして代謝性疾患の代表として糖尿病の合併症、炎症性疾患のギランバレー症候群などがあげられます。

単末梢神経障害の原因は、骨折や腫瘍などによって神経が圧迫されることで生じる障害となります。

末梢神経はさらに3つに分かれる

末梢神経といっても単に一つの感覚を伝導するわけではありません。
末梢神経には全身の筋肉の動きをコントロールする「運動神経」、痛い、かゆい、冷たいなど感触のコントロールをする「感覚神経」、自分ではコントロールしないが、内臓の動きや血圧、分泌物などに関与する「自律神経」があります。

運動神経が障害されると、力加減がうまくいかない、動かしにくいなどの症状。感覚神経が障害されると、触れてもはっきりした感覚がつかめない、温冷感が判断しにくいなどが生じます。

そして自律神経の障害では、普段は均衡が保たれている交感神経と副交感神経がアンバランスになってしまい、血圧が安定しない、腸管の蠕動運動(ぜんどううんどう)が弱まる、排尿障害も生じるなど器官の機能上にも悪影響が出ることになります。

糖尿病神経障害のメカニズムと症状

糖尿病では高血糖が持続するため、それによって血管や神経が侵害されます。ここから進行してしまい生じるのが合併症と呼ばれ、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害が代表としてあげられています。

そのうち、糖尿病罹患者の多くに引き起こされる合併症が糖尿病神経障害(糖尿病性神経障害)です。
糖尿病と診断されてから1年以内に、何らかの神経症状を感じた人を含めると罹患患者の3分の1にものぼるといわれます。

また糖尿病に加えて高血圧や脂質異常などをかかえている人、喫煙や飲酒を続けている人は,糖尿病神経障害の合併症を引き起こす率が高くなるということもあげられています。

糖尿病神経障害の症状は初めから重篤に至るものではなく徐々に悪化する傾向にあります。しかし症状を我慢しているだけでは自然治癒はしませんので、早いうちからしっかりした対処が必要となってきます。

糖尿病神経障害はこうして起きる

体の中ではなくてならないぶどう糖は細胞のエネルギーとなりますが、そのためには糖質はある程度形を変えながら吸収されなければなりません。ぶどう糖は末梢神経に存在する「シュワン細胞」に入っていきます。シュワン細胞とはいくつも連をなすことで刺激が伝わる軸を構成するものにあたります。

細胞内に入ったぶどう糖は、「アルドース還元酵素」によってソルビトールに変化し、さらには脱水素酵素の力で果糖となって消費されていくことになります。
しかし糖尿病ではソルビトールがあまりにも多く作られてしまうため、細胞の中に溜まってしまうのです。

体の働きは適度な量が揃ってこそ維持されるものなので、過剰に蓄積されたソルビトールは逆に細胞をおかしてしまう結果を生みます。支障が起きた神経細胞は正常な刺激を伝えられないため、色々な症状につながるといったメカニズムになります。

糖尿病神経障害の原因には未明な点も多く、ソルビトールだけではなく、高血糖そのものが血流の悪化を招き、栄養や酸素が神経に行き届かないための障害ということもあげられています。

糖尿病神経障害の症状

●感覚障害・運動神経障害
血液が届きにくくなる抹消、つまり手足の先端から症状が現れます。
手足のしびれ、電気が走るような違和感。異常な冷感やほてり、足の裏や手先に紙一枚が張り付いているような感覚鈍麻などが生じます。
中にはこむらがえりが起きやすかったり、手足に刺すような痛みなどがあります。

●自律神経障害
血圧や体温、内臓などの静と動をコントロールするのが自律神経の役割にあたります。自律神経のバランスが崩れると、立ちくらみやめまい、発汗異常などが生じます。
内臓の拡張や収縮などにも支障が出るため、便秘、下痢、膀胱内に尿が貯留していても尿意を感じない。
筋肉や神経にもダメージが起き、勃起障害(ED)が見られるケースもあります。

●単一性神経障害
感覚や運動神経障害は「多発性神経障害」という分類に含まれますが、それとは反対に
「単一性神経障害」というものがあります。
多発性神経障害は左右対称に症状が現れますが、単一性では障害として現れる部位は、ダメージのある神経の支配部分のみに現れます。

顔の筋肉の一部が動かなくなる顔面神経麻痺や、物が二重に見えてしまうなどの外眼筋麻痺。手足の運動神経麻痺、聴神経麻痺なども含まれます。

糖尿病神経障害に気が付かない、放置してしまったら……

もし、糖尿病神経障害に気づかなかった…、もしそのまま放置してしまったら、危険な状況から逃れられなくなります。糖尿病神経障害の進行によってあらわとなる状況は3つあります。

壊疽(えそ)

「知らないうちにガラスの破片を踏んでしまったけれど、痛みを感じなかったので気づくのが遅くなった」など負傷した事実を知らずに結局は放置してしまった、それほどひどいとは思わなかったということから手当てが遅れる場合があります。

末梢の知覚も鈍く神経の麻痺が災いし、傷から細菌が侵入し(感染)炎症が起きる、範囲も拡大してくるという流れで、その部分の細胞が破損してしまうのです。やがては血液が行き渡らず組織が壊死してしまいます。

壊疽した部位は切断するしかありません。もし切断する前の段階で、傷口の細菌感染が血液内に入ってしまい、体を循環してしまうと敗血症という死と隣り合わせた状況になることもあるのです。

壊死を防ぐためには、血糖コントロールを良くするしかありません。HbA1cが7.0%以上の場合には余分な血糖の一部は神経で処理され、その老廃物が神経細胞内にたまり、結果的に糖尿病神経障害を起こすことが知られています。

糖尿病神経障害を予防するために、HbA1cが7.0%に達しない場合は神経細胞内に老廃物をためない効能の内服薬なども対象となります。また鎮痛薬についても保険適応の薬がありますので、医療機関で相談することをおすすめいたします。

無痛性心筋虚血

心筋梗塞や狭心症など通常は胸の痛みや苦しさを症状とした発作がありますが、糖尿病神経障害の場合は、その自覚症状が乏しくなります。

自分では、さほど大きな症状ではなくても、病状自体は進行していることになります。気づかないで日々を送っていると突然死をむかえることもあるという恐ろしい病態です。

息切れやむくみなどに気付いた場合は、心臓疾患の可能性が高くなりますので、早急に専門医を受診するようにしましょう。

無自覚低血糖

血糖値を下げる内服薬やインスリン注射などで治療を受けている場合、薬の作用が大きくて血糖値が極端に下がってしまうことで生じます。

通常ならば低血糖症状として、手足の震えや冷や汗などが信号となるため、すぐに対処できるのですが、自律神経に障害が起きている場合はそういった症状が見られないケースがあります。

末梢神経障害の原因に関係する日常ストレスと酸化ストレス

末梢神経障害としてはいくつかの伝達ルートと多くの症状があるということがわかってきました。
そうした中にも「ストレス」という言葉が大きな関わりを持っていることも解明されてきています。

環境から受ける日常ストレス

現代社会の所産ともいえるストレスですが、自分では感じることができない部分でストレスが蓄積されています。

ストレスは悪いことばかりにつながるものではなく、本来は人が生きてくうえで防御や改善する能力を引き出す刺激となるものです。例えば空腹になるとストレスが溜まるため、食事をしようという行動に出る。こうして人の生命が維持されるものなのです。

しかしこのストレスは蓄積しすぎると、害になってしまう特徴を持っているため、世の中では不要なものといった印象を与えているのです。
ストレスは多すぎることでマイナス因子となります。

ストレス過多は自律神経のバランスを崩してしまうため、末梢神経の伝達に支障を来たします。未だはっきりとした解明はされていませんが、糖尿病とは関係しなくとも、原因不明な末梢の痛みやしびれなどはストレスが関わっていることが少なくないといわれています。

またストレス過多によって自律神経の一つである交感神経が活発になってしまうと、コルチゾールやアドレナリンといったホルモンが分泌し、血糖値の上昇やインスリンの抵抗性を高めることにつながってしまいます。
糖尿病では病状の悪化を招き、合併症につながる悪条件ともいわれています。

酸化ストレス

私たちが必要とする栄養素である糖質、脂質、たんぱく質などは体内では、エネルギーとして使えるようになるために分子単位で形を変えられています。その際に酸素と結合することになるのですが、この状態を「酸化」と呼び、酸化物が体に何らかの悪影響を及ぼすことを「酸化ストレス」といいます。

酸化ストレスによる影響で最も知られているのが癌や老化ですが、糖尿病性神経障害の発症にも大きな関りを持っていることが解明されてきています。
酸化ストレスが神経細胞の働きに障害を起こしたり、細胞自体が自ら退化してしまうような導きをするといった作用もあるといわれています。

神経細胞の病変はしびれや疼痛、知覚鈍麻などの症状につながるため、決して無視できない要因の一つと考えられるでしょう。

糖尿病神経障害の検査と治療法

糖尿病神経障害の検査

糖尿病神経障害の検査で一般的に行われるものとしては、神経による刺激の伝達能力を確認するために膝やアキレス腱の反射をみる検査があります。
また、検査機を使って神経伝導速度を測定したり、また心電図をとったり、など、糖尿病神経障害が心配される可能性がある多くの項目について検査を受ける必要があります。

■糖尿病神経障害のおもな検査項目
①反射テスト
以前には脚気かどうかを確認するためによく行われた検査方法で、糖尿病神経障害の検査としても行われます。ゴムのハンマーで椅子に腰掛けた状態で、膝の皿の下を軽く叩いて、足が跳ね上がるかどうかを調べる検査です。

②振動覚検査
音叉をくるぶしの上にのせて、振動の感じ方を調べる検査です。
振動を何秒間感じられるか確認し、感覚障害の程度を調べます。

③知覚検査
フィラメントという繊維で肌を軽くつついて、それを感じるかどうかを調べる検査です。

④神経伝導検査
皮膚の上から刺激した電気の振動が神経に伝わる波の速さや大きさを確認する検査です。

⑤心拍変動検査
自律神経に障害があるかどうか、心電図を使い心拍の変動を確認する検査です。
息を吸ったり吐いたりする際には心臓の拍動回数に影響が及びます。心臓をコントロールしているのは自律神経であるため、心拍のゆらぎから自律神経障害の有無を判断しようとする検査です。

糖尿病神経障害の治療法

予防が一番ですが、もしなってしまった場合どうしたらよいでしょうか?
まず大切なことは糖尿病神経障害の定期的な検査をしたうえで、その症状に合った治療法を選ぶことです。

基本は日常的に血糖コントロールを行い、血糖値を安定させることですので、糖尿病そのものの治療を強化します。

食事療法・運動療法・薬物療法などしっかりと自覚しながら行っていくことです。糖尿病神経障害が初期段階の場合では、この基礎治療だけで症状の緩和がなされる場合があります。

運動・感覚障害に対する治療は、傷など負わないようにすること、また痛みなどに気がつかないで対処が遅れてしまうことが大きなリスクとなりますので、本人の日常生活におけるケアが大切となってきます。

自律神経障害では起立性低血圧の懸念が大きく、急な立ち上がりをしない、転倒に注意するなど生活指導なども治療の一環となります。

神経障害によって生じる症状はほとんどが対処療法になります。痛みに対する薬剤や、障害が起きる過程において効果を期待するための薬剤など、薬物療法も加えた治療がなされていきます。

糖尿病神経障害に用いられる薬のさまざま

合併症として糖尿病性神経障害を患ってしまうと初期にはシビレ、知覚障害、進行していくと疼痛などの症状も現れます。
症状が軽症な場合には通常どおり血糖のコントロール、運動やその他の生活習慣の見直しなどで経過観察となりますが、それ以外は薬物療法が取り入れられるようになります。
大きく分けると原因療法と対処療法の二通りとなります。

原因療法「アルドース還元酵素阻害薬」

現在使用されている薬は「エパルレスタット」と呼ばれるアルドース還元酵素阻害薬です。
糖尿病性神経障害は多くのぶどう糖が血管内に流れると、アルドースという還元酵素がソルビトールを生成することで神経細胞が障害を得てしまうというのが一連の流れです。

そうであれば途中でアルドース還元酵素の働きを抑えようとする作用機序をもつのがアルドース還元酵素阻害薬となります。
根本的な原因に作用するといった効果なので、血糖のコントロールと合わせるとより末梢神経障害の悪化を抑制、自覚症状にも改善が見られるといったこともいわれる薬剤です。

毎食前に服用することが指導されますが、食後に服用すると効果能力が低下してしまうといった理由とされます。
また尿が赤色に近くなるケースがありますが、問題のない症状として定められています。

痛みに対するさまざまな対処療法

軽症であっても重症であっても苦痛を取り除く目的で対処療法が用いられます。

●非ステロイド性消炎鎮痛剤
ステロイド以外の効力をもって炎症や痛み、熱感を抑える薬剤です。
何らかの刺激によってシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素がプロスタグランジンという物質を活性化してしまい痛みを発します。こういった機序を考慮し、シクロオキシゲナーゼ酵素を抑制するのが非ステロイド性消炎鎮痛薬の働きです。

●神経障害性疼痛治療薬 
中程度以上の痛みに用いられます。
痛みにつながるまでにはいくつかの神経伝達物質放出される機構があります。この物質の放出を抑制し、痛みを和らげようとする目的の薬剤です。

●鎮痛補助薬
鎮痛を抑制する目的の薬剤では十分な効果を上げることができなかったという場合に、補佐的な役割を期待して用いられるものがあります。
しかしそれらの薬が本来は違う目的に使用される薬であって、複利的な効果を利用して糖尿病神経障害の治療薬とされます。

神経伝達物質の受け入れを鈍くすることで、痛みを感じにくくしようとする効果を目的とした抗うつ薬。
同じような仕組みではありますが、神経細胞の余計な興奮を抑え、痛みも抑えようとする抗てんかん薬。

神経の興奮を抑える抗不整脈薬、血流を良くする血管拡張薬。
神経の働きを調節するためのビタミンB12やメコバラミン。
そのほか痛みが強度に達している場合には、オピオイドといわれる麻薬性鎮痛薬を使用することもあります。

糖尿病神経障害の予防と対策10のポイント

①毎日血糖値を測定
現在の血糖コントロール状況を把握することが異変の発見につながります。
個人差もありますが、病院などの血液検査ではHbA1c値の目標を7.0%未満に維持できることが望ましいです。

②糖尿病の食事療法を厳格に
カロリー計算だけではなく、栄養素のバランスを考慮した食事を摂りましょう
ビタミン不足などから神経へ悪影響を及ぼすことがありますので、偏りのない規則正しい食事を心がけることが大切です。

③適度な運動
医師に止められるほどの重症でなければ、血行を良くしたり、代謝アップの効果がありますので、激しすぎない適度の運動を行っていきましょう。

④禁煙!
タバコのニコチンはアドレナリンを分泌させる原因となります。喫煙によって血管が収縮してしまうことから血行不良を招きます。百害あって一利なしの喫煙は、神経症に限ってのみの不要品ではありません。少しでも血流をアップさせたい、健康を維持するためには禁煙を試みましょう。

⑤アルコールは控えめに
習慣的な飲酒はビタミンB群を欠乏させ、しびれ感を増強させてしまうので控えましょう。

⑥皮膚をチェックしましょう
手足に傷や火傷、または水虫などは細胞の壊死のきっかけとなります。皮膚をこまめに観察し、小さな発見で大きな悪化を防ぎましょう。
入浴後や靴を脱いだ後など、チェックするタイミングを習慣づけしてみるのはいかがでしょうか。

⑦入浴する場合はお湯の温度に気を付ける
火傷は大敵です。知覚障害がすすむとお湯の熱さにも鈍感になるので、湯船に入る前に十分注意を払いましょう。

⑧手足のマッサージ
血行改善にはマッサージも効果的です。強くこすると逆に傷をつくってしまうことがあるので注意しなければなりません。やさしいマッサージを行い、血行の促進を図りましょう。

⑨自律神経の安定を図る
自律神経に障害を来たしている場合は、しっかりとした休養や睡眠が必要です。うつ病対策にもなりますので、気分のリフレッシュを心がけましょう。

⑩病院受診
いつもよりも症状が悪化したり、何か変だと感じたときには、自己判断で放置などしないですぐに病院受診しましょう。

糖尿病神経障害がある家族への看護

糖尿病は毎日の自己管理の積み重ねが大切です。
糖尿病罹患者が女性である場合と男性である場合によってもケアの難度は変わってきます。

それまでに食事に関して携わっていなかった方が、急な食事のコントロールを強いられても、簡単にできるものではありません。
それに加えて糖尿病神経障害を発症してしまうと更に困難となることが多くなります。

そういったときには、家族の方や関りを持つ方がしっかりと状況を把握しながらサポートしていかなければなりません。
そんな中で一番大切なのは、危険や悪化を回避することです。

患者さん本人が手足末梢の感覚が鈍くなっている場合は、傷をつくらないように配慮することが必要です。

靴下は必ず着用させる、または本人に合った靴を選ぶ。また毎日観察することも大切です。神経障害によって低血糖に気がつかない場合、ふらつきなどが生じる場合がありますので、顔色などの観察とともに転倒にも注意していきましょう。

そのほか爪切りや入浴のお湯の温度、食事のコントロールは十分な気遣いが必要とされます。患者さんの様子や身体の異常が見られた場合には、直ちに医師に相談するようにしましょう。

糖尿病神経障害のまとめ

糖尿病と診断された患者さんの半数近くは10年を過ぎると合併症を伴っているといわれます。代表的な合併症のほかにもさまざまな影響に注意していかなくてはなりません。
なかでも糖尿病神経障害では、足の壊疽から切断に至るまでの患者さんは少なくありません。

また手足だけに関わらず、全身にめぐっている神経が障害を起こすと、多くの症状が生じる可能性があるとお分かりいただけたと思います。

糖尿病神経障害の症状に対する治療薬も色々あります。我慢することは良いことばかりではなく、悪化させることにつながる可能性もあるということを知っておくことが大切です。

初期の段階で発見し治療に取り掛かることが、何よりもリスクを減らす方法です。
躊躇することなく、異変に気がついたときにはすぐに専門医に相談しましょう。

関連するタグ
関連する記事
最新記事