【人工透析】シャントの管理の重要性!

【人工透析】シャントの管理の重要性!

人工透析を行う際に必要となってくるシャントですが、自己管理がずさんでいるとすぐに閉塞、狭窄などとトラブルの原因になります。 透析を長く続ていくためにもシャントの管理は毎日確認しましょう。


腎臓の働きと透析について・・・

腎不全の症状とシャントの作成について

上記の腎臓の機能が落ちることで食欲低下、吐き気、頭痛、むくみ、だるさ、貧血などと
様々な症状が現れます。
そして腎臓の濾過機能である糸球体は一度壊れると再生することがありません。
糸球体での濾過機能が低下し、腎不全という状態になれば透析という道から逃れることはできません。
血液透析を行うには、比較的たくさんの血液(1分間あたり100~250ml)をダイアライザーに送る必要があります。そのためには、血液の量の多い太い血管が必要になってきます。そこで「シャント」と呼ばれるものを作るのです。
一般的に手首近くの腕の橈骨動脈と呼ばれる動脈と橈側皮静脈と呼ばれる静脈をつなぎ合わせて太く血液の多い血管を作り、そこに針を刺して血液を取り出します。
シャントを作るのは難しい手術ではありませんが、このシャントと言われる血管は管理を怠ると潰れてしまったり、感染症につながる恐れがあります。

シャントの管理は難しい?

長く透析を続けていく上で自身でのシャントの管理が非常に大事になってきます。
シャントの自己管理についていくつかのポイントを書いていきます。

●シャント音の確認・・・

シャントを作った部分に聴診器を当ててザーザーと血液の流れる音を確認しましょう。
シャントが狭窄や閉塞してしまったりすると、ヒューヒューと高い狭窄音や閉塞するとドッドツと聞こえる拍動音が聞こえるようになります。
音がいつもと違った場合はすぐに主治医の先生や透析スタッフに伝えて下さい。
シャント部に手を当てて、細かいスリル拍動も確認しましょう。


シャントの前に腎臓の働きと人工透析について軽くおさらいしましょう。

■腎臓の働き

①老廃物の排出・・・
腎臓は血液を濾過することで老廃物を尿として排出しています。
また、体にとって必要なものは99%再吸収してくれます。
これらの働きが悪くなると尿が作られなくなり老廃物や毒素が体に溜まり尿毒症の原因になります。

②血圧の調整。
腎臓ではナトリウムと水分の再吸収する量をコントロールすることで血圧を調整しています。
血圧が高いときは、ナトリウムと水分の再吸収する量を減少させることで血圧を下げ、血圧が低いときは、ナトリウムと水分の再吸収する量を増加させることで血圧を上げます。
また、腎臓はレニンというホルモンを分泌し、結果的に血圧の上昇させてくれる働きも備わっています。

③エリスロポエチン

腎臓ではエリスロポエチンというホルモンを分泌し赤血球を作る働きをしています。
腎臓の機能が落ちれば十分な赤血球を作ることができなくなり貧血になったりします。

④電解質のバランス

ナトリウムやカリウム、リンなど様々な電解質の吸収と再吸収を行い、身体のイオンバランスを保っています。

⑤ビタミンDを作っています・

カルシウムの吸収に大きくかかわってきます。

●シャントは清潔に!

シャントからの感染は稀なことではありません。シャントは常に清潔に保ち最近からの感染を予防しましょう。


●シャントからの出血への対処・・・・

透析中は血液が生体以外の異物に触れることによりすぐ固まってしまいます。
そこで血液の凝固を抑えるる抗凝固剤と言われるお薬を使います。そのため、透析後はしばらくの間血が止まりにくくなります。止血方法を覚えましょう。
針を刺した部分を5~10分指で押させ、確実に止血ができたか確認します。その際に、強く押さえすぎるとシャントが潰れてしまうので注意しましょう。
出血が止まらない場合は、透析スッタフに伝えてください。
ご自宅で出血してしまった場合も同様に出血部位を押させてください。

●シャントがある側の腕に負担をかけない・・・

シャント側の腕で血圧を測ったり腕時計をしたり、思い荷物をかけないようにしましょう。
これもシャントの閉塞につながります。

シャントの管理は決して難しいのではありませんが、常日ごろから観察することが大切です。
そして、シャントは平均的に10年程度は使えるとされています。閉塞する前にしっかりと自己管理し、シャントを大切に扱ってください。

関連する投稿


人工透析中の食事管理。治療中でも毎日楽しく食べたい!

人工透析中の食事管理。治療中でも毎日楽しく食べたい!

人工透析中でも食事管理はとても大切です。特に、水分・タンパク質の管理は重要で、毎食バランス、摂取量を考えなければなりません。大変な食事管理の中でも食は楽しみでもあり、制限などにしばられるとストレスを感じてしまう事も。


透析患者さんの食事。外食での工夫

透析患者さんの食事。外食での工夫

最近では健康を意識したレストランも、コンビニでのお弁当も増えてきました。 それでも透析患者さんにとっては適した食事とはいけません。 食事療法をきちんとするには食品の量や内容など細かく記録するなど手間がかかります。透析患者さんは量に注意しながら食べ方を工夫してみましょう!


腎臓の働き~尿が出来るまで~

腎臓の働き~尿が出来るまで~

腎臓病罹患者は現在29万人と言われます。 もしかしたら、自分が人工透析治療になる可能性もあるかもしれない。その前に身体の仕組み、腎臓が悪くなると尿などどう影響がでてくるのかをしっかり把握しておきましょう


自己管理が重要!透析患者さんに必要な血液データについて

自己管理が重要!透析患者さんに必要な血液データについて

よりよい透析生活を送るためには、自己管理が非常に重要になってきます。 スッタフだけでなく患者さん自身も自分の身体の情報をしっかり知ることが重要になってきます。


腹膜透析とは?メリットとデメリット

腹膜透析とは?メリットとデメリット

腹膜透析は人工透析に比べて、生体適合性がよく、侵襲が少ない。また容易に社会復帰も可能だ。しかし本当にいいことばかりなのか。今回は腹膜透析のメリットとデメリットについて勉強してみましょう。


最新の投稿



糖尿病でも大丈夫!低糖質スイーツが楽しめるお店~関西版~

糖尿病でも大丈夫!低糖質スイーツが楽しめるお店~関西版~

糖尿病だけど美味しいケーキ・スイーツが食べたい!糖質が少なくても上質なスイーツが食べられたら…そんな風に思う方は多いハズ! 関西圏内の美味しい低糖質スイーツ店をご紹介します!


人工透析中の食事管理。治療中でも毎日楽しく食べたい!

人工透析中の食事管理。治療中でも毎日楽しく食べたい!

人工透析中でも食事管理はとても大切です。特に、水分・タンパク質の管理は重要で、毎食バランス、摂取量を考えなければなりません。大変な食事管理の中でも食は楽しみでもあり、制限などにしばられるとストレスを感じてしまう事も。


糖質制限は朝食が肝(キモ)!効果を最大化させる方法

糖質制限は朝食が肝(キモ)!効果を最大化させる方法

糖質制限は、ダイエッターなら一度は試しみたいダイエットですね。朝食を抜くと逆に太りやすくなってしまうのをご存知ですか? 「明日からダイエット」と言っても、1日の最初に食べる食事は朝食なように、糖質制限ダイエットは朝食から大事!糖質制限ダイエットにおける朝ごはんの重要さを見直していきましょう。


糖尿病は心筋梗塞発症リスクを上げる

糖尿病は心筋梗塞発症リスクを上げる

心臓の病気と聞けばすぐに命に関わることと当然のように認識されています。 糖尿病は膵臓に関わる病気であって心筋梗塞とは直接は結び付かないように思われますが、実は大きなかかわりを持っています。 恐ろしい心筋梗塞だからこそ病気を知り、予防を心がけましょう。