感染症に要注意!糖尿病患者さんの予防の仕方~ノロウイルス編~

感染症に要注意!糖尿病患者さんの予防の仕方~ノロウイルス編~

秋から冬にかけてウイルスや細菌が増殖しやすい乾燥の季節がやってきました。 今年も感染症は流行するでしょう。しかし、かかる人もいればかからない人もいる。当然しっかり予防している人にはかかりにくいですが、実は糖尿病患者さんは感染症にかかりやすい、という事も言われています。最適な予防方法とはどのようなものでしょうか?


人の身体は基本的に常に体内に侵入しようとしてくるウイルスや細菌と闘っています。
糖尿病患者さんは、免疫が下がって、感染症にかかりやすい傾向にあります。
また、悪化しやすく、血糖コントロールにも影響があるので、特に注意が必要です!

冬に感染症が流行する理由

ウイルス・細菌となる物質は自然界にはいつでも存在し、どの時期でもかかりうる可能性はあります。しかし、大流行するのはいつも冬ですね。
その理由には。。。


*冬は空気が乾燥、ウイルスの水分が蒸発して空気中にウイルスが浮遊伝播しやすい

*体温が低下することで代謝活動が低下する

*免疫を担う細胞の働きも低下することで、ウイルスに対するヒトの抵抗力が下がってしまう

*乾燥することで、本来粘液でウイルスの侵入を防いでいる喉や鼻の粘膜が傷つき、ウイルスが体内に侵入しやすく、感染おこしやすい

冬に流行する主な感染症は、RSウイルス、インフルエンザ、ノロウイルス

RSウイルスは、主に小児にかかりやすく、普通の風邪と症状が似ています。
ご高齢の方や、免疫が低下している方は重症化しやすいので要注意な感染症です。

インフルエンザ・ノロウイルスはよく耳にしますが、基本的に手洗い・うがい・マスクが重要です。
ウイルスによって感染経路が違ってきますので、
特徴を押させることが必要です。

今回はノロウイルスについてです。

ノロウイルス

ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、抵抗力が落ちていると重症化も十分あり得ます。
それではノロウイルスはどのようなものから感染して、
対策していくのでしょうか?

■ノロウイルス感染症の発生状況■

ノロウイルス感染は、例年12月と1月をピークに冬季の流行が主流ですが、最近では年間を通して全国的に報告されています。最近では、2006年にノロウイルスによる食中毒発生件数が急増し、その後、恒常的に発生しています。 今シーズンは、2010年11月末までの発症者数が前年の2~10倍と大きく上回るため、流行拡大が懸念されています

ノロウイルスは
乳幼児から高齢者まで広い年齢層で旧制胃腸炎を引き起こします。

潜伏期間:1日から2日
症状:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋痛、咽頭痛、倦怠感

一般的には、2~3日で回復し、経過は比較的良いですが、抵抗力の衰えた高齢者では脱水症状や体力の消耗により重症化し、時には死に至ることもあります。
症状回復後でも、1、2週間、まれに一か月にわたり糞便中にウイルスを排出し続けます。
二次感染にも注意が必要となります。また、感染しても発症しない場合もあり、このような感染者からの感染拡大に注意が必要です。

■ノロウイルスの感染経路■

ノロウイルスの感染経路としては、以下の3通りの経路が知られています。

1. ノロウイルスに汚染された生牡蠣や貝類を十分に加熱しないで摂取した場合。


2. ノロウイルスに感染した人が、十分に手を洗わずに調理をすることで、食品が汚染され、その食品を摂取した場合。


3. ノロウイルスを含む糞便や吐しゃ物を処理した後、手についたウイルスや不適切な処理で残ったウイルスが口から取り込まれた場合。

ノロウイルスは、汚染された食品や 便・吐しゃ物に接触した手を介して感染する「接触感染」、
吐しゃ物などからの飛沫を吸入して感染する「飛沫感染」、
吐しゃ物や下痢便の処理が適切に行なわれなかったために残存したウイルスを含む小粒子が空気中に舞い上がり吸入して感染する「空気感染」により、
人から人へ感染していきます。

ノロウイルスの特徴

*ノロウイルスは、ウイルスの外側を覆うエンベロープ(外皮膜)をもたない小さいウイルスです。このような構造のウイルスは丈夫なウイルスで、環境中においても比較的強く、消毒剤や除菌剤によっては効かない場合があります。


*ノロウイルスには多数の遺伝子型があり、かつ変異しやすいため、同じ人が何度も感染することがあります。


*ノロウイルスは小腸粘膜の上皮細胞でのみ感染、増殖する局所感染を起こします。そのため、感染した人での免疫は短期間でなくなると考えられています。


*ノロウイルスは、少量(数10個~100個程度の摂取)で感染し、感染性胃腸炎を引き起こすといわれています。それに対して、ノロウイルスによる感染性胃腸炎にかかった人の吐しゃ物の中には約1万~10万個/g、糞便の中には約10億個/gが含まれていると言われています。ノロウイルスに汚染された食品や器具、感染した人などを感染源として、容易に感染が広がることが予測できます。

感染対策

ノロウイルスに対する感染対策としては、ウイルスを口に入れないことが最も重要です。ウイルスを口に入れないための有効な手段は主に3つです。

■手洗いうがい

帰宅時に正しい手洗い・うがい、食事前やトイレの後には正しい手洗いを行う

■食品を十分に加熱する

十分に加熱した(85℃、1分間以上)食品を摂取する

■調理器具等のウイルス除去

消毒剤・除菌剤によっては効き難いものがあります(エタノールや逆性石けんなど)。適切な手法でウイルス除去を行うことが、感染を防ぐことにつながります。

糖尿病とノロウイルスのまとめ

いかがでしたか?

糖尿病の方は、免疫力が下がって感染症にかかりやすくなっています。
また、糖尿病の方は血糖値が上がりやすくなってますので脱水症状も起こしやすくなっています。
しっかりと予防・対策をしていきましょう!

糖尿病による皮膚や手足の「かゆみ」。主な症状とスキンケアとは?

http://blue-circle.jp/articles/232

糖尿病になると皮膚のかゆみが出てくる時があります。なぜでしょうか? 高血糖が続くと免疫力が低下し、合併症を起こしやすく末梢神経・循環の機能障害から、皮膚トラブルも起こしやすくなってしまいます。 糖尿病と皮膚の関係を知り、正しいスキンケアを身につけて、かゆみ等の皮膚トラブルを未然に防ぐことが大切です。

この記事のライター

あおいまる編集部のIです。

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糖尿病 合併症

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